2022年8月から2022年10月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2022年7月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((10/31時点の持ち株数)-(7/29時点の持ち株数))*(10/31時点の株価)(7/29時点の持ち株数)=(7/29時点の保有評価額)×(7/29時点の円/ドル)/(7/29時点の株価)
(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2023年1月13日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 蝶理(東P・8014)
購入額(概算):15億円主な事業内容:繊維商社
PER:5.93倍
PBR:0.78倍
配当利回り:4.51%
2位 竹内製作所(東P・6432)
購入額(概算):9億円主な事業内容:建機メーカー
PER:8.66倍
PBR:1.17倍
配当利回り:3.48%
3位 WDBホールディングス(東P・2475)
購入額(概算):5億円主な事業内容:理化学系派遣
PER:12.22倍
PBR:1.53倍
配当利回り:2.52%
4位 G-7ホールディングス(東P・7508)
購入額(概算):4億4000万円主な事業内容:オートバックス、業務スーパーFC展開
PER:12.73倍
PBR:2.61倍
配当利回り:2.48%
5位 ソフトウェア・サービス(東S・3733)新規購入
購入額(概算):4億1000万円主な事業内容:医療機関向けシステム
PER:12.24倍
PBR:1.71倍
配当利回り:1.23%
6位 ジーテクト(東P・5970)
購入額(概算):3億8000万円主な事業内容:自動車部品(骨格プレス)
PER:5.31倍
PBR:0.37倍
配当利回り:4.08%
7位 フクダ電子(東S・6960)
購入額(概算):3億7000万円主な事業内容:医療機器
PER:9.73倍
PBR:0.88倍
配当利回り:3.11%
8位 福井コンピュータホールディングス(東P・9790)
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:パッケージCAD
PER:15.41倍
PBR:2.85倍
配当利回り:2.21%
9位 エスケー化研(東S・4628)
購入額(概算):3億4000万円主な事業内容:建築仕上げ
PER:12.52倍
PBR:0.81倍
配当利回り:0.96%
10位 ジャストシステム(東P・4686)新規購入
購入額(概算):3億1000万円主な事業内容:ソフトウェア開発
PER:15.1倍
PBR:2.46倍
配当利回り:0.54%
「購入額(概算)」は2022年8月から2022年10月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.18%(前回から0.66ptダウン)、また、概算で60億円の売り越しでした。
ジーテクト(東P・5970)は指標をみると安いですね。連続増配株ですし、株主還元には安定感があります。個人的には世界的なEV動向と日本メーカーの立ち位置が落ち着くまで自動車関連株は手出ししないでおこうと思っているので、見てるだけになっています。
新規購入は8銘柄です。
- ソフトウェア・サービス(東S・3733)
- ジャストシステム(東P・4686)
- ダイダン(東P・1980)
- INPEX(東P・1605)
- 南総通運(東S・9034)
- メディキット(東S・7749)
- ナラサキ産業(東S・8085)
- ハイマックス(東P・4299)
FDMLXからの移管はほぼ落ち着いてきました。
竹内製作所(東P・6432)
前回新規購入で、今回引き続き買い増しを実施しています。購入している規模はそんなに大きくありませんが、企業の時価総額が1400億円弱とそこまで大きくないことから、保有比率は約0.8%ほどまで積みあがっています。保有2%ぐらまで購入すると、大株主上位10位に入りそうです。
主な業種は建機メーカーの中堅で、ミニショベルやクローラーローダーが主力製品のようです。競合となる会社は小松製作所(東P・6301)やクボタ(東P・6326)、日立建機(東P・6305)あたり、海外ではキャタピラー(CAT)になりますね。
特徴は海外売上比率が96%(2021年度)という圧倒的な海外偏重で、確かに国内で製品見たことないですね。ミニショベルのシェアは欧州で2位、北米5位です。
業績は売上が右肩上がりなのに対して、利益は波がありますが緩やかな右肩上がりと言えなくもなさそうです。配当は7期連続の増配を予定中で、利回り3.48%と高配当。配当性向は30%ほどなので連続増配余地はありそうです。
自己資本比率は77%と健全。ROEは10%超の高利益率。今のところ、本社工場(長野県)から欧米に輸出という形なので円安メリット企業となりそうです。2022年に米国工場が稼働したことで今後どうなるか。
製品の良し悪しが分からないので個人的に購入は難しいところです。ただ、ニッチ市場ではあるものの、ある程度のシェアを獲得して高利益率で業績も右肩上がりというところをみると、良い製品であることはうかがい知ることができます。
売ってる上位10位
1位 パイオラックス(東P・5988)
売却額(概算):24億円主な事業内容:自動車向け精密ばねと工業用ファスナー
PER:17.67倍
PBR:0.56倍
配当利回り:5.67%
2位 東建コーポレーション(東P・1766)
売却額(概算):19億円主な事業内容:賃貸住宅管理
PER:12.32倍
PBR:0.89倍
配当利回り:3.3%
3位 大東建託(東P・1878)
売却額(概算):18億円主な事業内容:建設(サブリース)
PER:13.21倍
PBR:2.35倍
配当利回り:3.79%
4位 日本曹達(東P・4041)全量売却
売却額(概算):14億円主な事業内容:工業薬品
PER:7.29倍
PBR:0.68倍
配当利回り:4.44%
5位 リコーリース(東P・8566)
売却額(概算):11億円主な事業内容:リース
PER:8.29倍
PBR:0.56倍
配当利回り:3.59%
6位 サンドラッグ(東P・9989)
売却額(概算):8億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:17.66倍
PBR:1.87倍
配当利回り:2.74%
7位 第一建設工業(東S・1799)
売却額(概算):7億円主な事業内容:線路工事
PER:11.39倍
PBR:0.42倍
配当利回り:3.33%
8位 マースグループホールディングス(東P・6419)全量売却
売却額(概算):6億8000万円主な事業内容:パチンコ向け機器製造
PER:16.04倍
PBR:0.67倍
配当利回り:3.18%
9位 大和冷機工業(東P・6459)
売却額(概算):5億7000万円主な事業内容:業務用冷蔵庫
PER:14.27倍
PBR:0.95倍
配当利回り:2.66%
10位 トーメンデバイス(東P・2737)
売却額(概算):4億3000万円主な事業内容:サムスン電子の商社
PER:9.54倍
PBR:0.92倍
配当利回り:5.35%
「売却額(概算)」は2022年5月から2022年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.18%(前回から0.66ptダウン)、また、概算で60億円の売り越しでした。
全量売却は以下の14銘柄です。ガス会社をいくつか全量売却しています。
- 日本曹達(東P・4041)
- マースグループホールディングス(東P・6419)
- 北陸瓦斯(東S・9537)
- バローホールディングス(東P・9956)
- DM三井製糖ホールディングス(東P・2109)
- K&Oエナジーグループ(東P・1663)
- 京葉瓦斯(東S・9539)
- キッセイ薬品工業(東P・4547)
- ミライアル(東S・4238)
- 中山福(東S・7442)
- ティーガイア(東P・3738)
- データ・アプリケーション(東S・3848)
- ニッチツ(東S・7021)
- 大塚商会(東P・4768)
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