2022年2月から2022年4月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2022年1月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((4/29時点の持ち株数)-(1/31時点の持ち株数))*(4/29時点の株価)(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
(4/29時点の持ち株数)=(4/29時点の保有評価額)×(4/29時点の円/ドル)/(4/29時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て4/29の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2022年8月18日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 フクダ電子(東S・6960)新規購入
購入額(概算):52億円主な事業内容:医療機器製造
PER:10.67倍
PBR:0.78倍
配当利回り:2.77%
2位 大平洋金属(東P・5541)新規購入
購入額(概算):19億円主な事業内容:ステンレス鋼原料
PER:22.32倍
PBR:0.6倍
配当利回り:1.42%
3位 ワールドホールディングス(東P・2429)
購入額(概算):11億円主な事業内容:九州地盤の製造派遣
PER:10.17倍
PBR:1.43倍
配当利回り:2.99%
4位 MCJ(東S・6670)
購入額(概算):11億円主な事業内容:マウスコンピューター
PER:9.43倍
PBR:1.64倍
配当利回り:3.38%
5位 プリマハム(東P・2281)新規購入
購入額(概算):11億円主な事業内容:ハム
PER:12.02倍
PBR:1.0倍
配当利回り:2.92%
6位 プレサンスコーポレーション(東S・3254)
購入額(概算):10億円主な事業内容:分譲マンション
PER:9.15倍
PBR:0.69倍
配当利回り:2.05%
7位 オープンハウスグループ(東P・3288)
購入額(概算):9億円主な事業内容:戸建て、分譲マンション販売
PER:8.85倍
PBR:2.13倍
配当利回り:2.23%
8位 レイズネクスト(東P・6379)
購入額(概算):9億円主な事業内容:製油所メンテ
PER:10.72倍
PBR:0.86倍
配当利回り:4.65%
9位 芙蓉総合リース(東P・8424)新規購入
購入額(概算):7億円主な事業内容:リース
PER:6.81倍
PBR:0.74倍
配当利回り:3.86%
10位 全国保証(東P・7164)
購入額(概算):7億円主な事業内容:独立系信用保証
PER:10.47倍
PBR:1.67倍
配当利回り:3.29%
「購入額(概算)」は2022年2月から2022年4月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.95%(前回から0.88ptダウン)、また、概算で160億円の買い越しでした。
新規購入は36銘柄です。
- フクダ電子(東S・6960)
- 大平洋金属(東P・5541)
- プリマハム(東P・2281)
- 芙蓉総合リース(東P・8424)
- 日本電技(東S・1723)
- ユアサ商事(東P・8074)
- TPR(東P・6463)
- カメイ(東P・8037)
- 東プレ(東P・5975)
- 学情(東P・2301)
- アークランドサカモト(東P・9842)
- 福井コンピュータホールディングス(東P・9790)
- ニトリホールディングス(東P・9843)
- システム情報(東P・3677)
- CKサンエツ(東P・5757)
- アルトナー(東P・2163)
- アクシーズ(東P・1381)
- ツルハホールディングス(東P・3391)
- IJTT(東S・7315)
- ライドオンエクスプレスホールディングス(東P・6082)
- 旭情報サービス(東S・9799)
- ヤマダコーポレーション(東S・6392)
- インフォコム(東P・4348)
- パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東P・7532)
- 日本トランスシティ(東P・9310)
- グリーンクロス(福証・7533)
- セリア(東S・2782)
- JFEシステムズ(東P・4832)
- イー・ガーディアン(東P・6050)
- ベルテクスコーポレーション(東S・5290)
- クリーク・アンド・リバー(東P・4763)
- 日本化学工業(東P・4092)
- ビーアールホールディングス(東P・1726)
- アイフィスジャパン(東S・7833)
- ビジネス・ワンホールホールディングス(福証・4827)
- 大塚商会(東P・4768)
やけに多いなと思い、後日記事にするFDMLXの日本株売買を見てみると、そちらは大きな額の売り越しで全量売却がかなりありそうです。また、FLPSXの新規購入銘柄をFDMLXの全量売却でよく見かけます。
フクダ電子(東S・6960)、芙蓉総合リース(東P・8424)、プリマハム(東P・2281)、オープンハウスグループ(東P・3288)、レイズネクスト(東P・6379)あたりはFLPSXで買ってる銘柄ですが、FDMLXでは売ってる銘柄です。特にフクダ電子(東S・6960)はFLPSXで約52億円の購入ですが、FDMLXでは同額の約52億円の売却だったり。
どうも、どういう意味合いがあるのか分かりませんが、FDMLXからFLPSXへの日本株の移管が行われているような…。
FLPSX
純資産は前回$31,543.23Mから今回$29,683.09Mへ、$1860.14M減少(-5.9%)
日本株割合は前回8.83%から今回7.95%へ、-0.88pt低下
FDMLX
純資産は前回$13,078.56Mから今回$10968.05Mへ、$2110.51M減少(-16.1%)
日本株割合は前回14.88%から今回8.85%へ、-6.03%低下
FLPSXとFDMLXはどちらも純資産と日本株割合が減少しています(FLPSXは買い越しのはずですが、日本株割合低下です。為替なのか…)が、FDMLXの方が減少幅が大きいです。FDMLXの保有日本株銘柄を調べ始めて約4年が経過しましたが、当初から新規の購入ができない状況のファンドでした。新規購入できない理由は分からず、残していることが不思議でしたが、いよいよ統合や償還するんでしょうか。でも、今回FDMLXの方でも新規購入があったり。フィデリティのFDMLXページには特に何のアナウンスも見つけられず。
そんな謎な状況ですが、早期に落ち着いてもらえないとファンドが注目している銘柄が埋もれてしまって困りますね。
売ってる上位10位
1位 ATグループ(名証・8293)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):32億円主な事業内容:中部地方のトヨタディーラー
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
2位 インテージホールディングス(東P・4326)
売却額(概算):14億円主な事業内容:ITサービス
PER:15.78倍
PBR:2.07倍
配当利回り:2.61%
3位 ケーズホールディングス(東P・8282)
売却額(概算):12億円主な事業内容:家電量販店(ケーズデンキ)
PER:8.55倍
PBR:0.91倍
配当利回り:3.33%
4位 コスモス薬品(東P・3349)
売却額(概算):9億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:25.82倍
PBR:3.14倍
配当利回り:0.56%
5位 泉州電業(東P・9824)
売却額(概算):8億円主な事業内容:電線専門商社
PER:10.77倍
PBR:1.14倍
配当利回り:2.15%
6位 三谷セキサン(東S・5273)
売却額(概算):5億円主な事業内容:コンクリート
PER:14.09倍
PBR:0.99倍
配当利回り:1.22%
7位 ディップ(東P・2379)
売却額(概算):4億円主な事業内容:求人情報サイト
PER:24.14倍
PBR:6.31倍
配当利回り:1.66%
8位 伊藤忠商事(東P・8001)
売却額(概算):3億円主な事業内容:総合商社
PER:7.86倍
PBR:1.35倍
配当利回り:3.38%
9位 アオキスーパー(東S・9977)全量売却
売却額(概算):2億4000万円主な事業内容:食品小売り
PER:79.8倍
PBR:0.73倍
配当利回り:2.17%
10位 富士興産(東S・5009)全量売却
売却額(概算):1億円主な事業内容:JX石油販社
PER:14.19倍
PBR:0.77倍
配当利回り:7.08%
「売却額(概算)」は2022年2月から2022年4月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.95%(前回から0.88ptダウン)、また、概算で160億円の買い越しでした。
全量売却は以下の5銘柄です。
- ATグループ(名証・8293)
- アオキスーパー(東S・9977)
- 富士興産(東S・5009)
- PALTAC(東P・8283)
- ヒガシトゥエンティワン(東S・9029)
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