2022年01月 買った売った日本株(BBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズF)

2022年4月17日

投資

t f B! P L

2021年11月から2022年1月にかけてBBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズFで売買された日本株を調べてみたブヒー。



前回(2021年10月)の記事はこちら。

ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。

((1/31時点の持ち株数)-(10/29時点の持ち株数))*(1/31時点の株価)

(10/29時点の持ち株数)=(10/29時点の保有評価額)×(10/29時点の円/ドル)/(10/29時点の株価)
(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)

フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確ではなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。

PERとPBR、配当利回りは2022年4月15日のものになります(予想値)

買ってる上位10位

1位 大平洋金属(東P・5541)

購入額(概算):2億4000万円
主な事業内容:ステンレス鋼原料
PER:8.83倍
PBR:1.06倍
配当利回り:3.39%

2位 フクダ電子(東S・6960)

購入額(概算):1億7000万円
主な事業内容:医療機器製造
PER:7.52倍
PBR:0.79倍
配当利回り:2.88%

3位 クイック(東P・4318)

購入額(概算):1億4000万円
主な事業内容:人材派遣
PER:12.98倍
PBR:2.35倍
配当利回り:3.1%

4位 東プレ(東P・5975)

購入額(概算):1億3000万円
主な事業内容:自動車用プレス部品
PER:9.43倍
PBR:0.34倍
配当利回り:2.32%

5位 エスティック(東S・6161)

購入額(概算):9000万円
主な事業内容:ねじ絞め機械
PER:12.85倍
PBR:1.61倍
配当利回り:1.45%

6位 日本電技(東S・1723)

購入額(概算):6000万円
主な事業内容:ビル空調設計
PER:9.97倍
PBR:1.04倍
配当利回り:3.01%

7位 キトー(東P・6409)新規購入

購入額(概算):4000万円
主な事業内容:工場用の搬送機器メーカー
PER:9.59倍
PBR:1.1倍
配当利回り:2.62%

8位 大東建託(東P・1878)

購入額(概算):4000万円
主な事業内容:建設(サブリース)
PER:11.92倍
PBR:2.37倍
配当利回り:3.8%

9位 東京センチュリー(東P・8439)

購入額(概算):4000万円
主な事業内容:リース
PER:8.39倍
PBR:0.79倍
配当利回り:3.47%

10位 システム情報(東P・3677)

購入額(概算):4000万円
主な事業内容:システムインテグレータ
PER:19.67倍
PBR:4.57倍
配当利回り:1.8%

「購入額(概算)」は2021年11月から2022年1月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は14.88%(前回から0.04ptアップ)、また、概算で107億円の売り越しでした。

大きく購入した銘柄はなく、小規模の購入が並ぶ結果となりました。

新規購入銘柄は2銘柄だけです。

  • キトー(東P・6409)
  • パン・パシフィック・インターナショナル(東P・7532)

パン・パシフィック・インターナショナル(東P・7532)は全国にドンキを展開している会社です。

キトー(東P・6409)は工場や倉庫で、重いものを吊り下げて移動したり固定したりするホイストやブロックチェーンのメーカーです。国内シェアは60%以上、海外でも事業規模は3位という立ち位置です。また、海外売上比率は約75%と売り上げの大半を海外で売り上げています。ニッチですが、なかなか面白そうな会社です。ECの伸長で物流施設の開発も旺盛で需要がありそう。

ただ、業績が右肩上がり一直線ではなく波があること、売上の大半は海外ですが利益の大半は国内で稼いでいることがちょっと心配なところです。また、今後はダイフク(東P・6383)のようなオートメーションに切り替わる分野も多いと考えられ、さらにニッチ分野を掘り下げられるかも課題となりそうです。

海外シェアが伸びて、価格がコントロールできるようになると利益も伸びてくるはずなので期待したいところですが、自分には製品の良し悪しが判断できないところが悩みどころ。海外でホイストやブロックチェーンを複数メーカー使ってるような知人がいて使用感やコスト比較など聞ける環境があればいいんですが。そんな環境にいる方は是非ご検討を。

売ってる上位10位

1位 KDDI(東P・9433)

売却額(概算):36億円
主な事業内容:通信
PER:14.25倍
PBR:1.93倍
配当利回り:2.97%

2位 伊藤忠商事(東P・8001)

売却額(概算):19億円
主な事業内容:総合商社
PER:7.18倍
PBR:1.58倍
配当利回り:2.75%

3位 三菱商事(東P・8058)

売却額(概算):15億円
主な事業内容:総合商社
PER:7.69倍
PBR:1.1倍
配当利回り:3.25%

4位 宇徳(東J・9358)全量売却(上場廃止)

売却額(概算):12億円
主な事業内容:湾岸運輸
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%

5位 理研計器(東P・7734)

売却額(概算):8億円
主な事業内容:ガス計測器
PER:15.27倍
PBR:1.86倍
配当利回り:0.97%

6位 扶桑化学工業(東P・4368)全量売却

売却額(概算):7億8000万円
主な事業内容:化学(リンゴ酸)
PER:14.11倍
PBR:2.01倍
配当利回り:1.4%

7位 リテールパートナーズ(東P・8167)

売却額(概算):3億9000万円
主な事業内容:西日本中心の地場スーパー連合
PER:15.94倍
PBR:0.74倍
配当利回り:1.78%

8位 フューチャー(東P・4722)

売却額(概算):3億4000万円
主な事業内容:ITコンサル
PER:19.83倍
PBR:3.49倍
配当利回り:1.82%

9位 イーブックイニシアティブジャパン(東1・3658)全量売却(上場廃止)

売却額(概算):2億4000万円
主な事業内容:電子書籍配信
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%

10位 ザ・パック(東P・3950)全量売却

売却額(概算):2億円
主な事業内容:紙袋、ポリ袋メーカー
PER:13.15倍
PBR:0.74倍
配当利回り:2.48%

「売却額(概算)」は2021年11月から2022年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は14.88%(前回から0.04ptアップ)、また、概算で107億円の売り越しでした。 

KDDI(東P・9433)を大きく売却しています。ちょうど1年ほど前に新規で概算38億円ほど購入したんでした。その後も買い増ししていましたが、ここへきてドカンと。株価が上昇傾向で一旦利益確定かな。

伊藤忠商事(東P・8001)は前回に引き続き売却継続です。とは言え、ファンドの日本株保有額1位でまだまだ大きく保有しています。同じ総合商社の三菱商事(東P・8058)も大きく売却しています。資源高による好調が続くのかどうか。

理研計器(東P・7734)は保有日本株の15位に急上昇でしたが、売ってる方の5位に登場です。不思議に思って調べてみると、2021年11月に業績の上方修正を発表して株価急騰していました。それで、売っているのに保有額は増加したんですね。

全量売却は10銘柄です。多い感じがしますが、前回は20銘柄。

  • 宇徳(東J・9358)上場廃止
  • 扶桑化学工業(東P・4368)
  • イーブックイニシアティブジャパン(東1・3658)上場廃止
  • ザ・パック(東P・3950)
  • DCMホールディングス(東P・3050)
  • 鈴茂器工(東S・6405)
  • フルサト・マルカホールディングス(東P・7128)
  • 日清食品(東P・2897)
  • 東祥(東S・8920)
  • 北海道中央バス(札証・9085)

東祥(東S・8920)はスポーツクラブ運営を主な事業とする会社です。コロナ禍で大きく売り込まれていますが、今後コロナが収まって業績が回復すれば、株価も元に戻りそうと思っています。ファンドとしては「そう簡単に戻らんよ」ということなんでしょうね。個人的にも数年単位で時間はかかりそうと考えていますが…。

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