2021年8月から2021年10月にかけてBBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((10/29時点の持ち株数)-(7/30時点の持ち株数))*(10/29時点の株価)(7/30時点の持ち株数)=(7/30時点の保有評価額)×(7/30時点の円/ドル)/(7/30時点の株価)
(10/29時点の持ち株数)=(10/29時点の保有評価額)×(10/29時点の円/ドル)/(10/29時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/29の株価で計算しているため正確ではなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2022年2月10日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 大東建託(東1・1878)
購入額(概算):70億円主な事業内容:建設(サブリース)
PER:14.14倍
PBR:2.57倍
配当利回り:3.5%
2位 フューチャー(東1・4722)
購入額(概算):12億円主な事業内容:ITコンサル
PER:22.48倍
PBR:3.23倍
配当利回り:1.57%
3位 三井E&Sホールディングス(東1・7003)新規購入
購入額(概算):9億3000万円主な事業内容:造船、重機
PER:-倍
PBR:0.37倍
配当利回り:0%
4位 全国保証(東1・7164)
購入額(概算):6億6000万円主な事業内容:独立系信用保証
PER:11.92倍
PBR:2.0倍
配当利回り:2.66%
5位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)新規購入
購入額(概算):5億3000万円主な事業内容:スマホゲーム
PER:7.95倍
PBR:1.57倍
配当利回り:1.2%
6位 サツドラホールディングス(東1・3544)
購入額(概算):4億9000万円主な事業内容:北海道地盤のドラッグストア
PER:40倍
PBR:1.01倍
配当利回り:1.47%
7位 オープンハウス(東1・3288)
購入額(概算):3億7000万円主な事業内容:建設(サブリース)
PER:10.14倍
PBR:2.49倍
配当利回り:2.14%
8位 みずほリース(東1・8425)
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:リース
PER:6.71倍
PBR:0.76倍
配当利回り:3.3%
9位 プレサンスコーポレーション(東1・3254)
購入額(概算):3億2000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:14.12倍
PBR:0.96倍
配当利回り:1.54%
10位 エスティック(東2・6161)
購入額(概算):2億5000万円主な事業内容:ねじ絞め機械
PER:14.35倍
PBR:1.6倍
配当利回り:1.46%
「購入額(概算)」は2021年8月から2021年10月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は14.84%(前回から0.14ptアップ)でした。
FLPSXと似通った銘柄群ですね。大東建託(東1・1878)、三井E&Sホールディングス(東1・7003)、全国保証(東1・7164)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)、プレサンスコーポレーション(東1・3254)はFLPSXと重複しています。
6位のサツドラホールディングス(東1・3544)は個人的に購入に向けて株価を定期的にチェックしている銘柄になります。300株保有でもらえる5%割引カードと1500円商品券の株主優待獲得が主目的です。我が家では平均すると月に2回ぐらい買い物する機会があり、年間10万円ぐらい購入しているので、5%割引だと5000円。1500円の商品券と配当2802円(300株換算)を合わせて9302円で、現在(2/10)の株価636円で計算すると総合利回り約4.9%となかなか妙味があると考えています。
ただ、まだ購入に踏み切れていない理由としては、以前はインバウンド頼みの部分が大きく、コロナ禍でインバウンド需要が蒸発したことで業績が落ち込んでいました。現在はインバウンド頼みから、ESLP(Everyday Same Low Price)を軸とした地域密着型の体質へリビルド中のようです。コープさっぽろと提携して共同仕入れを行い、サツドラ店舗で食品を、逆にコープさっぽろ店舗で日用品を扱うなどの試みを実施中です。他の好調なドラッグストア同様に食品を扱えるようになったことで、日用品だけでは採算が合わないような地方の小規模圏でも出店できそうです。現時点はこのような施策を始めたばかりで、業績好調という状況ではないため、個人的には購入をためらっている状況となっています。また、自己資本比率の低さ(22.5%)も怖いところ。
インバウンド体質からの脱却して利益がしっかり出ることを確認してから購入したいと考えています。業務提携しているマツキヨココカラ&カンパニー(東1・3088)からの買収期待もあったりして、悩みどころだったりするんですが…。株主優待が100株からだったら購入してるんだけどなぁ。
新規購入銘柄は5銘柄です。
- 三井E&Sホールディングス(東1・7003)
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)
- Hamee(東1・3134)
- フルサト・マルカホールディングス(東1・7128)
- ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス(東1・3657)
売ってる上位10位
1位 明和産業(東1・8103)全量売却
売却額(概算):12億円主な事業内容:化学品商社
PER:20.27倍
PBR:1.31倍
配当利回り:10.56%
2位 三栄建設設計(東1・3228)
売却額(概算):10億円主な事業内容:住宅建設
PER:4.97倍
PBR:0.69倍
配当利回り:4.51%
3位 サカイオーベックス(東1・3408)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):7億2000万円主な事業内容:染色と繊維
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
4位 芝浦電子(東J・6957)
売却額(概算):5億9000万円主な事業内容:温度センサー
PER:16.89倍
PBR:2.1倍
配当利回り:1.79%
5位 伊藤忠商事(東1・8001)
売却額(概算):5億8000万円主な事業内容:総合商社
PER:6.99倍
PBR:1.53倍
配当利回り:2.84%
6位 スタンレー電気(東1・6923)全量売却
売却額(概算):2億9000万円主な事業内容:自動車部品(ライト)
PER:21.67倍
PBR:1.09倍
配当利回り:1.81%
7位 ウチヤマホールディングス(東1・6059)全量売却
売却額(概算):2億6000万円主な事業内容:介護、カラオケ、飲食
PER:131.92倍
PBR:0.51倍
配当利回り:2.92%
8位 セントケア・ホールディングス(東1・2374)全量売却
売却額(概算):1億9000万円主な事業内容:介護
PER:10.65倍
PBR:1.63倍
配当利回り:2.04%
9位 サックスバーホールディングス(東1・9990)全量売却
売却額(概算):2億4000万円主な事業内容:カバン販売
PER:-倍
PBR:0.61倍
配当利回り:2.87%
10位 高圧ガス工業(東1・4097)全量売却
売却額(概算):1億5000万円主な事業内容:接着剤
PER:10.84倍
PBR:0.65倍
配当利回り:2.09%
「売却額(概算)」は2021年8月から2021年10月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は14.84%(前回から0.14ptアップ)でした。
5位に伊藤忠商事(東1・8001)が登場です。ずっと買ってる方で見かけるイメージだったので意外です。資源高等が影響してこの後、好調な3Q決算発表して株価上昇するんですが…。
7位ウチヤマホールディングス(東1・6059)と8位セントケア・ホールディングス(東1・2374)は介護銘柄です。今後、高齢化社会が進み、有望な業種だと思っていましたが、どちらも全量売却となりました。ウチヤマHD(東1・6059)はコロナ禍で赤字、減損連発のカラオケ・飲食事業に足を引っ張られて業績が冴えませんが、先日発表した3Q決算では黒字化を達成していて底を打ったかなという印象でした。4Qはオミクロンでまた落ち込むことは確実ですが。セントケアHD(東1・2374)は業績好調で連続増配と良い銘柄と思っています。3Qでも期末配当の増額を発表しています。介護系は良くも悪くも介護保険を軸とした国政次第という側面はあり、海外から見るとリスクが高いと判断されているのかな。
9位のサックスバーホールディングス(東1・9990)も全量売却ですか。かなり昔、社名が「東京デリカ」の頃に個人的に保有していて、株主優待で何個かバッグをもらった覚えがあります。コロナ禍で旅行用スーツケースなんて売れないでしょうし、そもそもモールに人が戻ってきていないですから、厳しそうです。コロナが収まっても消費者の購入先はECに流れていきそう。魅力的なPBを多く出せれば。
全量売却は20銘柄です。前回18銘柄と多かったですが、今回も多かったですね。ランキング内の銘柄も多いですが、ランキング外の規模の小さな全量売却も多い印象です。前回と合わせて保有銘柄数は結構減りました。とはいえ、日本株はまだ300銘柄以上の保有です。
- 明和産業(東1・8103)
- サカイオーベックス(東1・3408)上場廃止
- スタンレー電気(東1・6923)
- ウチヤマホールディングス(東1・6059)
- セントケア・ホールディングス(東1・2374)
- サックスバーホールディングス(東1・9990)
- 高圧ガス工業(東1・4097)
- T&K TOKA(東1・4636)
- ヨータイ(東1・5357)
- フコク(東1・5185)
- 東邦システムサイエンス(東1・4333)
- 新京成電鉄(東1・9014)
- 阪神内燃機工業(東2・6018)
- 京写(東J・6837)
- マルカ(東1・7594)上場廃止
- ハウスコム(東1・3275)
- オンリー(東1・3376)上場廃止
- ジャステック(東1・9717)
- エイチーム(東1・3662)
- 日本BS放送(東1・9414)
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