2021年10月 買った売った日本株(BBHフィデリティロープライスドストックF)

2022年1月30日

投資

t f B! P L

2021年8月から2021年10月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。



前回(2021年7月)の記事はこちら。

ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。

((10/29時点の持ち株数)-(7/30時点の持ち株数))*(10/29時点の株価)

(7/30時点の持ち株数)=(7/30時点の保有評価額)×(7/30時点の円/ドル)/(7/30時点の株価)
(10/29時点の持ち株数)=(10/29時点の保有評価額)×(10/29時点の円/ドル)/(10/29時点の株価)

フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/29の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。

PERとPBR、配当利回りは2022年1月28日のものになります(予想値)

買ってる上位10位

1位 大東建託(東1・1878)

購入額(概算):81億円
主な事業内容:建設(サブリース)
PER:13.4倍
PBR:2.44倍
配当利回り:3.69%

2位 全国保証(東1・7164)

購入額(概算):18億円
主な事業内容:独立系信用保証
PER:12.6倍
PBR:2.11倍
配当利回り:2.51%

3位 三井E&Sホールディングス(東1・7003)

購入額(概算):9億6000万円
主な事業内容:造船、重機
PER:-倍
PBR:0.36倍
配当利回り:0%

4位 プレサンスコーポレーション(東1・3254)

購入額(概算):9億円
主な事業内容:分譲マンション
PER:14.05倍
PBR:0.95倍
配当利回り:1.55%

5位 ワールドホールディングス(東1・2429)

購入額(概算):6億2000万円
主な事業内容:九州地盤の製造派遣
PER:7.97倍
PBR:1.37倍
配当利回り:3.75%

6位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)新規購入

購入額(概算):4億8000万円
主な事業内容:スマホゲーム
PER:6.96倍
PBR:1.44倍
配当利回り:1.31%

7位 ニホンフラッシュ(東1・7820)

購入額(概算):3億6000万円
主な事業内容:マンション向けドア
PER:7.7倍
PBR:0.99倍
配当利回り:3.06%

8位 エスフーズ(東1・2292)

購入額(概算):3億3000万円
主な事業内容:食品加工
PER:9.51倍
PBR:1.17倍
配当利回り:2.02%

9位 ウィルグループ(東1・6089)

購入額(概算):3億3000万円
主な事業内容:人材派遣
PER:10.78倍
PBR:2.73倍
配当利回り:2.81%

10位 クイック(東1・4318)

購入額(概算):3億円
主な事業内容:人材派遣
PER:11.89倍
PBR:1.82倍
配当利回り:3.33%

「購入額(概算)」は2021年8月から2021年10月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.51%(前回から0.16ptアップ)でした。

1位大東建託(東1・1878)と2位全国保証(東1・7164)は前回新規購入だった銘柄の買い増しです。結構な額を買い増ししていますが、時価総額が大きい会社なのでこれぐらいでは四季報の大株主欄には登場しませんね。また、ドラッグストア系がランキングからいなくなりました。ドラッグストア系が売られている訳ではありませんが、ファンド内でポートフォリオの入れ替えを画策し始めているのかもしれません。今回のランキングは住居系と人材派遣が多い印象です。

前回は新規購入が31銘柄と多かったですが、今回は3銘柄だけです。

  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)
  • 薬王堂HD(東1・7679)
  • 進和(東1・7607)

ドラッグストア系は20位以内にはいないと書いたばかりなのに、新規で薬王堂HD(東1・7679)を購入していました。ドラッグストア系はまだまだ買い増し姿勢なのかなぁ。個人的には飽和状態が近いと思っていますが…。

ランキングに入っている銘柄の各指標を見ていると、以前に比べて割安な銘柄が多くなっている印象です。もちろん最近の市場が軟調ということもありますが、昨年10月ぐらいからグロース系からバリュー系へシフトを進めていたのかもしれません。

個人的に気になった銘柄は新規購入のガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)です。任天堂の故山内さんも仰ってましたが、ゲーム業界の決算は天国か地獄かしかないというように、当たり外れが大きい業種なので長期目線で考えると保有しづらいところではあります。ガンホーも業績はパズドラの売上次第の面が多いですが、他の柱を育てられるかというところだと思います。最近は全然ゲームしていないので、どんなゲームが人気あるのか分からず銘柄選定すらしていませんが、おいおいゲームしたいなと思う気持ちはあり、ゲーム沼にどっぷりはまった暁には、いくつかゲーム関連銘柄を購入したいですね。昔の思い出情報を引き出してみると、強力なIPをもつ任天堂(東1・7974)、カプコン(東1・9697)、スクウェア・エニックスHD(東1・9684)あたりが有力かなぁ。

売ってる上位10位

1位 芝浦電気(東J・6957)

売却額(概算):20億円
主な事業内容:温度センサー
PER:14.66倍
PBR:1.82倍
配当利回り:2.07%

2位 三栄建築設計(東1・3228)

売却額(概算):18億円
主な事業内容:住宅建設
PER:4.57倍
PBR:0.64倍
配当利回り:4.9%

3位 ハイデイ日高(東1・7611)

売却額(概算):14億円
主な事業内容:外食(日高屋)
PER:35.08倍
PBR:2.94倍
配当利回り:2.23%

4位 本州化学工業(東1・4115)全量売却(上場廃止)

売却額(概算):14億円
主な事業内容:化学
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%

5位 レスターホールディングス(東1・3156)

売却額(概算):12億5000万円
主な事業内容:電子部品商社(ソニー系)
PER:9.59倍
PBR:0.76倍
配当利回り:4.7%

6位 明和産業(東1・8103)

売却額(概算):8億5000万円
主な事業内容:化学部品商社
PER:19.4倍
PBR:1.25倍
配当利回り:11.04%

7位 インテージホールディングス(東1・4326)

売却額(概算):7億2000万円
主な事業内容:ITサービス
PER:24.88倍
PBR:2.34倍
配当利回り:1.99%

8位 トーカイ(東1・9729)全量売却

売却額(概算):4億6000万円
主な事業内容:介護用品レンタル
PER:11.85倍
PBR:0.84倍
配当利回り:2.13%

9位 コスモス薬品(東1・3349)

売却額(概算):3億6000万円
主な事業内容:ドラッグストア
PER:22.88倍
PBR:3.14倍
配当利回り:0.56%

10位 プロトコーポレーション(東1・4298)全量売却

売却額(概算):3億5000万円
主な事業内容:中古車雑誌・WEB
PER:9.11倍
PBR:1.3倍
配当利回り:2.75%

「売却額(概算)」は2021年8月から2021年10月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.51%(前回から0.16ptアップ)でした。

全量売却は以下の7銘柄です。

  • 本州化学工業(東1・4115)上場廃止
  • トーカイ(東1・9729)
  • プロトコーポレーション(東1・4298)
  • 扶桑化学工業(東1・4368)
  • コシダカホールディングス(東1・2157)
  • アクセル(東1・6730)
  • JALUX(東1・2729)

トーカイ(東1・9729)は福祉用具レンタルと調剤薬局が主な業種で、今後も期待できそうな分野だと思いますが、全量売却です。指標的にも割高感はないですし、長期優遇の株主優待(カレーなど)もあって長期保有には良いようにみえます。成長スピードがそこまで速くないところが、嫌われたのかな。

コシダカホールディングス(東1・2157)は長引くコロナ禍で低迷する株価についに耐え切れずといったところでしょうか。また、コロナ禍が収まっても需要が戻らないという読みなのか。個人的に他のカラオケ銘柄を保有している身としては不安なところです。

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