2021年2月から2021年4月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((4/30時点の持ち株数)-(1/31時点の持ち株数))*(4/30時点の株価)(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て4/30の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2021年7月16日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 ディップ(東1・2379)新規購入
購入額(概算):7億5000万円主な事業内容:求人情報サイト
PER:29.41倍
PBR:6.16倍
配当利回り:1.81%
2位 DTS(東1・9682)新規購入
購入額(概算):5億8000万円主な事業内容:システムインテグレータ
PER:16.02倍
PBR:2.12倍
配当利回り:2.37%
3位 プレサンスコーポレーション(東1・3254)新規購入
購入額(概算):4億8000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:13.47倍
PBR:0.75倍
配当利回り:1.04%
4位 ダイト(東1・4577)
購入額(概算):4億4000万円主な事業内容:医薬品
PER:10.62倍
PBR:1.08倍
配当利回り:1.45%
5位 トランザクション(東1・7818)新規購入
購入額(概算):3億6000万円主な事業内容:雑貨の企画販売
PER:17.02倍
PBR:3.5倍
配当利回り:1.51%
6位 スギホールディングス(東1・7649)新規購入
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:22.42倍
PBR:2.46倍
配当利回り:1.0%
7位 G-7ホールディングス(東1・7508)新規購入
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:オートバックス、業務スーパーFC展開
PER:15.29倍
PBR:3.62倍
配当利回り:2.02%
8位 歯愛メディカル(東J・3540)新規購入
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:歯科製品の企画販売
PER:24.65倍
PBR:5.55倍
配当利回り:0.39%
9位 ウィルグループ(東1・6089)新規購入
購入額(概算):3億円主な事業内容:人材派遣
PER:12.14倍
PBR:2.71倍
配当利回り:2.49%
10位 ワールドホールディングス(東1・2429)新規購入
購入額(概算):2億8000万円主な事業内容:九州地盤の製造派遣
PER:11.1倍
PBR:1.94倍
配当利回り:2.7%
「購入額(概算)」は2021年2月から2021年4月にかけてファンドが投入した概算額になります。
前回、買ってる方は「なし」でしたが、今回は一転、新規購入銘柄が大量に発生しています。新規購入は22銘柄です。前回FDMLXの方で新規購入している銘柄もいくつかありますね。
- ディップ(東1・2379)
- DTS(東1・9682)
- プレサンスコーポレーション(東1・3254)
- ダイト(東1・4577)
- トランザクション(東1・7818)
- スギホールディングス(東1・7649)
- G-7ホールディングス(東1・7508)
- 歯愛メディカル(東J・3540)
- ウィルグループ(東1・6089)
- ワールドホールディングス(東1・2429)
- クレスコ(東1・4674)
- ニホンフラッシュ(東1・7820)
- TDCソフト(東1・4687)
- 三井E&Sホールディングス(東1・7003)
- じげん(東1・3679)
- 日本ドライケミカル(東1・1909)
- ヒト・コミュニケーションズ(東1・4433)
- エスティック(東2・6161)
- クイック(東1・4318)
- JALUX(東1・2729)
- システムリサーチ(東1・3771)
- シーティーエス(東1・4345)
分散投資の鏡のような広く浅く購入で、あまり業種に偏りはなさそうですが、ぱっと見た感じ人材派遣とSI・ソフトウェア系が多めに見えます。
これらの新規購入銘柄ですが、自分のポートフォリオ内銘柄と1つも被りませんでした。過去に保持してた銘柄はいくつかあるんですが…。
個人的に面白そうだなと思ったのはJALUX(東1・2729)です。空港などで免税店などを運営しています。ANAやJAL、スターフライヤーなどの航空会社そのものではなく、その周辺を狙ってくるのが本ファンドらしいなぁと。ワクチン接種率が上がってくれば、出張や旅行の需要もある程度戻ってくるのは確実だと思うので、個人的にも悪くないと思います。
売ってる上位10位
1位 ユー・エス・エス(東1・4732)
売却額(概算):35億円主な事業内容:中古自動車オークション運営
PER:18.6倍
PBR:2.88倍
配当利回り:2.95%
2位 Zホールディングス(東1・4689)全量売却
売却額(概算):5億円主な事業内容:Yahoo!Japan、アスクル、ZOZO
PER:57.44倍
PBR:1.63倍
配当利回り:0.97%
3位 コスモス薬品(東1・3349)
売却額(概算):3億8000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:28.27倍
PBR:4.14倍
配当利回り:0.45%
4位 伊藤忠商事(東1・8001)
売却額(概算):2億7000万円主な事業内容:総合商社
PER:8.78倍
PBR:1.46倍
配当利回り:2.89%
5位 ハイデイ日高(東1・7611)
売却額(概算):2億2000万円主な事業内容:外食(日高屋)
PER:69.89倍
PBR:3.19倍
配当利回り:1.96%
6位 ケーズホールディングス(東1・8282)
売却額(概算):1億5000万円主な事業内容:家電量販店(ケーズデンキ)
PER:7.82倍
PBR:0.94倍
配当利回り:3.2%
7位 C&Fロジホールディングス(東1・9099)
売却額(概算):1億1000万円主な事業内容:運送
PER:11.33倍
PBR:0.96倍
配当利回り:1.35%
8位 扶桑化学工業(東1・4368)
売却額(概算):1億円主な事業内容:化学(リンゴ酸)
PER:20.12倍
PBR:2.11倍
配当利回り:1.27%
9位 日本リーテック(東1・1938)
売却額(概算):9000万円主な事業内容:電気設備工事
PER:17.98倍
PBR:0.8倍
配当利回り:1.55%
10位 JMホールディングス(東1・3539)全量売却
売却額(概算):7000万円主な事業内容:食品小売り、焼肉店
PER:15.35倍
PBR:1.81倍
配当利回り:1.45%
「売却額(概算)」は2021年2月から2021年4月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
ここ最近、売り続けていたZホールディングス(東1・4689)がついに全量売却となりました。全量売却は以下の3銘柄です。
- Zホールディングス(東1・4689)
- JMホールディングス(東1・3539)
- テクノメディカ(東1・6678)
1位は中古車オークション運営のユー・エス・エス(東1・4732)です。2021年3月期までで22期連続増配、2022年3月期予想のとおりであれば23期連続増配の優良企業です。業種も参入障壁が高そうで安定感が高いですし、株主優待制度もあるということで、何度か検討をしていたんですが購入には至らず。というのも、2018年に集計を始めて以来、本ファンドのユー・エス・エス(東1・4732)の保有株式数が下がり続けているというところが引っかかっていたためです。
今回の売却で本ファンド保有額順位も日本株で21位となりました。2018年4月時点では4位でした。このまま全量売却となってしまうのかな。ただ、個人的に購入を検討し始めた2018年頃に購入したとしても、株価チャートはボックスで推移しているので、配当利回り3%(税引き前)と優待をもらいながら保有していも、そんなに後悔はなかったんじゃないかと思っています。今から購入するかと言われると…、配当性向も55%まで上がってきている点を考慮すると難しいですね。
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