2021年2月から2021年4月にかけてBBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((4/30時点の持ち株数)-(1/31時点の持ち株数))*(4/30時点の株価)(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て4/30の株価で計算しているため正確ではなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2021年7月27日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 プレサンスコーポレーション(東1・3254)
購入額(概算):3億3000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:13.87倍
PBR:0.78倍
配当利回り:1.01%
2位 薬王堂ホールディングス(東1・7679)
購入額(概算):3億2000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:12.18倍
PBR:1.83倍
配当利回り:1.04%
3位 トランザクション(東1・7818)新規購入
購入額(概算):2億6000万円主な事業内容:雑貨の企画販売
PER:17.62倍
PBR:3.63倍
配当利回り:1.45%
4位 システムリサーチ(東1・3771)
購入額(概算):2億3000万円主な事業内容:情報システム構築
PER:15.58倍
PBR:2.62倍
配当利回り:2.24%
5位 クイック(東1・4318)
購入額(概算):2億円主な事業内容:人材派遣
PER:13.16倍
PBR:2.09倍
配当利回り:3.37%
6位 ASTI(東1・6899)
購入額(概算):2億円主な事業内容:自動車部品
PER:7.05倍
PBR:0.51倍
配当利回り:2.39%
7位 トクヤマ(東1・4043)新規購入
購入額(概算):1億5000万円主な事業内容:半導体シリコン
PER:7.51倍
PBR:0.83倍
配当利回り:3.05%
8位 クレスコ(東1・4674)
購入額(概算):1億5000万円主な事業内容:ソフト開発
PER:14.37倍
PBR:2.14倍
配当利回り:2.02%
9位 イーブックイニシアティブジャパン(東1・3658)新規購入
購入額(概算):1億3000万円主な事業内容:電子書籍配信
PER:21.46倍
PBR:4.35倍
配当利回り:0%
10位 くら寿司(東1・2695)
購入額(概算):1億1000万円主な事業内容:外食(回転ずし)
PER:65倍
PBR:3.64倍
配当利回り:0.49%
「購入額(概算)」は2021年2月から2021年4月にかけてファンドが投入した概算額になります。
飛び抜けて投資額が多い銘柄はないものの、そこそこの規模で幅広く。また、前回は27銘柄もあった新規購入ですが、今回は落ち着いて9銘柄です。FLPSXの新規購入銘柄といくつか被ってますね。
- トランザクション(東1・7818)
- トクヤマ(東1・4043)
- イーブックイニシアティブジャパン(東1・3658)
- DTS(東1・9682)
- スギホールディングス(東1・7649)
- ヒノキヤグループ(東1・1413)
- システム情報(東1・3677)
- ワールドホールディングス(東1・2429)
- G-7ホールディングス(東1・7508)
ちなみに、前回新規で38億円(概算)ほど購入して1位だったKDDI(東1・9433)は今回全然購入しておらず。何かしら思うところがあったのかもしれません。
1位のプレサンスコーポレーション(東1・3254)ですが、ある時期、自分のポートフォリオで上位の保有割合銘柄でした。前社長の逮捕あたりで買い集めて、2021年3月期通期決算発表後にすべて売却しています。オープンハウス(東1・3288)と業務提携したあたりから、何か嫌な感じはしていたんですが、来期以降の中期事業計画を見て全量売却しました。オープンハウス(東1・3288)の連結子会社化TOB発表で急騰したときに売却していれば、と悔やむばかり。
2021年4月なので、まだ2021年3月期通期決算は発表されていない時期です。次回、本ファンドが売却していたら少し安心するだけどなぁ。買い増ししていたら…。
売ってる上位10位
1位 伊藤忠商事(東1・8001)
売却額(概算):92億円主な事業内容:総合商社
PER:8.88倍
PBR:1.47倍
配当利回り:2.86%
2位 日油(東1・4403)
売却額(概算):16億円主な事業内容:油脂化学
PER:23.96倍
PBR:2.3倍
配当利回り:1.42%
3位 東京センチュリー(東1・8439)
売却額(概算):10億円主な事業内容:リース
PER:12.49倍
PBR:1.31倍
配当利回り:2.33%
4位 ハイデイ日高(東1・7611)全量売却
売却額(概算):2億5000万円主な事業内容:外食(日高屋)
PER:67.95倍
PBR:3.1倍
配当利回り:2.01%
5位 プラマテルズ(東1・2714)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):2億3000万円主な事業内容:樹脂商社
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
6位 日本リーテック(東1・1938)
売却額(概算):2億円主な事業内容:電気設備工事
PER:18.61倍
PBR:0.83倍
配当利回り:1.5%
7位 Eストアー(東1・4304)
売却額(概算):1億9000万円主な事業内容:ITサービス(EC支援)
PER:13.08倍
PBR:4.13倍
配当利回り:1.66%
8位 ケーズホールディングス(東1・8282)
売却額(概算):1億5000万円主な事業内容:家電量販店(ケーズデンキ)
PER:8.16倍
PBR:0.98倍
配当利回り:3.07%
9位 飯田ホールディングス(東1・3291)
売却額(概算):1億3000万円主な事業内容:戸建て・マンション分譲
PER:8.74倍
PBR:0.88倍
配当利回り:2.84%
10位 日本管財(東1・9728)全量売却
売却額(概算):4000万円主な事業内容:ビル管理
PER:17.47倍
PBR:1.75倍
配当利回り:2.06%
「売却額(概算)」は2021年2月から2021年4月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
前回1位だった伊藤忠商事(東1・8001)が引き続き1位です。ただ、金額は大きく上がりましたね。それでもまだまだ多く保有しています。このままZホールディングス(東1・4689)のときのように全量売却まで徐々に進んでいくのかどうか。
いくら累進配当を宣言しているとはいえ、配当利回り3%(税引き前)を切っている今の株価では個人的にちょっと手を出しづらいですね。
全量売却は5銘柄です。
- ハイデイ日高(東1・7611)
- プラマテルズ(東1・2714)上場廃止
- 日本管財(東1・9728)
- ミクシィ(東1・2121)
- JCU(東1・4975)
自分も保有していますが、日本管財(東1・9728)は業績も安定していますし、のんびり配当と優待もらって長期保有するには良い銘柄だと思います。ただ、FDMLXとしてはバリュー株として見た場合、成長スピードが物足りないのと株価が順調に上がってきたところで、全量売却という判断だったんでしょうね。金額がそんなに多くないということからも、あまり期待されていなかったことが伺えます。集計始めたここ3年ぐらいは買い増しも売却もほぼなしでした。