前回（2019年10月）の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
（（1/31時点の持ち株数）-（10/31時点の持ち株数））*（1/31時点の株価）
（10/31時点の持ち株数）=（10/31時点の保有評価額）×（10/31時点の円/ドル）/（10/31時点の株価）
（1/31時点の持ち株数）=（1/31時点の保有評価額）×（1/31時点の円/ドル）/（1/31時点の株価）
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確ではないので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
perとpbrは2020年4月10日のものです。
買ってる上位10位
前々回4銘柄、前回1銘柄、今回ついに０という結果に。集計を間違えたかと思って確認しましたが、間違ってなさそうです。現在の状況から考えると徐々に買いを減らしていったファンドの判断は正しかったですね。1月下旬ごろというと、日経平均もまだ2万3000円前後を維持してた頃で、日本でも北海道、沖縄で感染者が数名確認されたぐらいで現在のような状況になるとは、なかなか想像できなかった頃だったと思いますが、動きが早いです。中国での感染者数もまだ本格化する前だったような…。
売ってる上位10位
1位 ユー・エス・エス（東1・4732）
売却額（概算）：7億2000万円主な事業内容：中古自動車オークション運営
PER：16.25倍
PBR：2.27倍
配当利回り：3.39%
2位 Zホールディングス（東1・4689）
売却額（概算）：6億6000万円主な事業内容：Yahoo！Japan、アスクル、ZOZO
PER：22.58倍
PBR：2.36倍
配当利回り：2.38%
3位 東芝プラントシステム（東1・1983）東芝によるTOBのため上場廃止
売却額（概算）：4億1000万円主な事業内容：プラント建設
PER：-倍
PBR：-倍
配当利回り：-%
4位 コスモス薬品（東1・3349）
売却額（概算）：3億円主な事業内容：ドラッグストア
PER：25.49倍
PBR：3.65倍
配当利回り：0.4%
5位 クリエイトSDホールディングス（東1・3148）
売却額（概算）：2億5000万円主な事業内容：ドラッグストア
PER：17.26倍
PBR：2.2倍
配当利回り：1.35%
6位 サンドラッグ（東1・9989）
売却額（概算）：1億6000万円主な事業内容：ドラッグストア
PER：15.83倍
PBR：2.19倍
配当利回り：2.01%
7位 レスターホールディングス（東1・3156）
売却額（概算）：1億6000万円主な事業内容：電子部品商社（ソニー系）
PER：9.25倍
PBR：0.72倍
配当利回り：4.73%
8位 伊藤忠商事（東1・8001）
売却額（概算）：1億4000万円主な事業内容：総合商社
PER：6.46倍
PBR：1.09倍
配当利回り：3.92%
9位 ベルク（東1・9974）
売却額（概算）：1億3000万円主な事業内容：埼玉県中心の食品スーパー（イオン15%）
PER：16.0倍
PBR：1.7倍
配当利回り：1.3%
10位 リログループ（東1・8876）
売却額（概算）：8000万円主な事業内容：企業の福利厚生代行
PER：25.17倍
PBR：6.57倍
配当利回り：1.24%
「売却額（概算）」は2019年11月から2020年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
前回良さそうと書いていたユー・エス・エス（東1・4732）が売却1位とは…。自分の逆神ぶりが怖い。
上位の売却額を見てみると、そこまで大きくなく厚く保有している銘柄が多いことから、ある程度全体を定量的に減らしたのかなと考えています。特定の銘柄を大きく売却したわけではないのでコメントしづらいところです。次回も同様の動きがみられるのではないかと思っています。
全量売却は以下の2銘柄です。
- 東芝プラントシステム（東1・1983）
- ワッツ（東1・2735）
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