前回(2019年04月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((7/31時点の持ち株数)-(4/30時点の持ち株数))*(7/31時点の株価)
(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て7/31の株価で計算しているため正確ではないので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
perとpbrは2019年10月10日のものです。
買ってる上位10位
1位 ダイキョーニシカワ(東1・4246)新規購入
投資額(概算):2億3000万円主な事業内容:自動車部品
PER:7.77倍
PBR:0.75倍
配当利回り:3.8%
2位 いすゞ自動車(東1・7202)新規購入
投資額(概算):2億円主な事業内容:トラック・バスメーカー
PER:8.44倍
PBR:0.93倍
配当利回り:3.25%
3位 ルネサスエレクトロニクス(東1・6723)
投資額(概算):9000万円主な事業内容:半導体
PER:46.94倍
PBR:1.97倍
配当利回り:0%
4位 三谷商事(東2・8066)
投資額(概算):5000万円主な事業内容:商社(情報、建設、エネルギー)
PER:13.42倍
PBR:1.09倍
配当利回り:1.18%
「投資額(概算)」は2019年5月から2019年7月にかけてファンドが投入した概算額になります。
前回よりさらに投資額(概算)が減っており、5位以降は誤差の範囲内ぐらいになってしまったので省略しています。ただし、額は大きくないものの新規購入は2つあり、日本市場から興味がなくなったわけではなさそうです。1位のダイキョーニシカワ(東1・4246)と2位のいすゞ自動車(東1・7202)です。この時期に景気敏感株と言われている自動車関連銘柄を選択するあたり、なかなか真似しづらいですね。前回同様、無配のルネサスエレクトロニクス(東1・6723)も買い増してます。
売ってる上位10位
1位 ソニーフィナンシャルホールディングス(東1・8729)全量売却
売却額(概算):64億円主な事業内容:金融
PER:14.79倍
PBR:1.47倍
配当利回り:2.94%
2位 エヌ・デーソフトウェア(東2・3794)上場廃止による全量売却
売却額(概算):20億円(MBOの株価1,700円で計算)主な事業内容:ITサービス
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
3位 ユー・エス・エス(東1・4732)
売却額(概算):5億2000万円主な事業内容:中古自動車オークション運営
PER:19.5倍
PBR:2.8倍
配当利回り:2.55%
4位 ヤフー(東1・4689)現在の社名はZホールディングス
売却額(概算):1億9000万円主な事業内容:Yahoo!Japan、アスクル
PER:18.55倍
PBR:1.98倍
配当利回り:2.78%
5位 PALTAC(東1・8283)
売却額(概算):1億円主な事業内容:医薬品卸し
PER:13.21倍
PBR:1.71倍
配当利回り:1.32%
6位 シップヘルスケアホールディングス(東1・3360)
売却額(概算):9000万円主な事業内容:ヘルスケア
PER:18.43倍
PBR:2.28倍
配当利回り:1.64%
7位 ジャパンミート(東1・3539)
売却額(概算):9000万円主な事業内容:食品小売り、焼肉店
PER:18.37倍
PBR:2.27倍
配当利回り:0.91%
8位 アクセル(東1・6730)
売却額(概算):9000万円主な事業内容:パチンコ向け機械
PER:60.41倍
PBR:0.71倍
配当利回り:0.84%
9位 飯田グループホールディングス(東1・3291)
売却額(概算):8000万円主な事業内容:戸建て・マンション分譲
PER:7.51倍
PBR:0.65倍
配当利回り:3.63%
10位 コスモス薬品(東1・3349)
売却額(概算):8000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:22.86倍
PBR:3.48倍
配当利回り:0.45%
「売却額(概算)」は2019年5月から7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
買ってる方と比べると、売る方は前回より加速しています。中でも1位のソニーフィナンシャルホールディングス(東1・8729)の売却額がなかなか大きいです。全量売却ですから、思い切ってますね。
また、2019年1月では買ってる方の1位だったヤフー(東1・4689)が4位に登場しています。まだまだ多く保有していますが、切り替えの早さはファンドだなぁと。
全量売却は1位ソニーフィナンシャルホールディングス(東1・8729)と2位エヌ・デーソフトウェア(東2・3794)だけですが、全体的に多くの銘柄で額は大きくないものの保有額を減らしています。具体的には売ってる上位25位以上は概算でそれぞれ2000万円以上売っています。リセッションが近いと読んでるんでしょうか。
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