これまで4半期ごとに保有している日本株の上位20銘柄を記事にしてきました。
また、先日BBHフィデリティロープライスドストックFが買った売った日本株、それぞれ上位10銘柄を記事にしました。
今回はBBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズFについて、同様に買った売った日本株についてまとめています。
構成比ではなく、ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((10/31時点の持ち株数)-(7/31時点の持ち株数))*(10/31時点の株価)
(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/31の株価で計算しているため正確ではないので、あくまで雰囲気ぐらいの把握で考えてもらえるといいと思います。
perとpbrは2019年1月28日のものです。
買ってる上位10位
1位 ヤフー(東1・4689)
投資額(概算):61億円主な事業内容:Yahoo! Japan、アスクル
PER:16.01倍
PBR:1.87倍
配当利回り:3.02%
2位 三菱商事(東1・8058)
投資額(概算):38億円主な事業内容:総合商社
PER:7.7倍
PBR:0.87倍
配当利回り:4.02%
3位 伊藤忠商事(東1・8001)
投資額(概算):8億3000万円主な事業内容:総合商社
PER:5.77倍
PBR:1.06倍
配当利回り:4.19%
4位 フクダ電子(東J・6960)
投資額(概算):5億2000万円主な事業内容:医療機器
PER:12.54倍
PBR:0.99倍
配当利回り:2.24%
5位 萩原電気ホールディングス(東1・7467)
投資額(概算):4億4000万円主な事業内容:自動車向け電子部品
PER:9.34倍
PBR:0.82倍
配当利回り:3.5%
6位 日油(東1・4403)
投資額(概算):4億円主な事業内容:油脂化学
PER:15.97倍
PBR:1.68倍
配当利回り:1.83%
7位 グリーンクロス(福証・7533)
8位 ATグループ(名2・8293)
投資額(概算):3億1000万円主な事業内容:愛知トヨタ(ディーラー)
PER:10.27倍
PBR:0.4倍
配当利回り:1.89%
9位 エスティック(東2・6161)
投資額(概算):2億2000万円主な事業内容:ねじ絞め機械
PER:18.13倍
PBR:3.4倍
配当利回り:1.14%
10位 サカイオーベックス(東1・3408)新規購入
投資額(概算):2億円主な事業内容:塗装設備
PER:6.09倍
PBR:0.62倍
配当利回り:2.56%
「投資額(概算)」は2018年7月から10月にかけてファンドが投入した額になります。
BBHフィデリティロープライスドストックFほど(約150億)ではないですが、こちらでもヤフー(東1・4689)を買い増しています。下げ止まった感もなくはないですが、まだ買いづらいですね。
2,3位は総合商社の三菱商事(東1・8058)と伊藤忠商事(東1・8001)です。指標的にも安いと思いますし、配当も良い。景気敏感株といわれるところではありますが気になります。
上位に大型株がきていますが、全体的にどこかのセグメントに偏っているようなことはなさそうです。福証や名証の初めて聞く企業もあり、なかなか面白いですね。
2020年4月26日
7位のグリーンクロス(福証・7533)ですが、2018年10月31日の株式分割が考慮されていませんでした。お詫びして訂正いたします。
売ってる上位10位
1位 プレステージ・インターナショナル(東1・4290)全量売却
売却額(概算):12億円主な事業内容:コンタクトセンター代行
PER:25.98倍
PBR:3.3倍
配当利回り:0.92%
2位 ニトリホールディングス(東1・9843)
売却額(概算):7億3000万円主な事業内容:家具
PER:22.51倍
PBR:3.32倍
配当利回り:0.69%
3位 中国塗料(東1・4617)全量売却
売却額(概算):6億4000万円主な事業内容:船舶用塗料
PER:-倍
PBR:0.84倍
配当利回り:3.66%
4位 ナカニシ(東J・7716)
売却額(概算):5億3000万円主な事業内容:歯科製品
PER:23.03倍
PBR:2.47倍
配当利回り:1.4%
5位 コシダカホールディングス(東1・2157)
売却額(概算):5億3000万円主な事業内容:カラオケ、フィットネス
PER:22.24倍
PBR:4.5倍
配当利回り:0.84%
6位 WDBホールディングス(東1・2475)
売却額(概算):2億4000万円主な事業内容:理化学系派遣
PER:17.95倍
PBR:3.45倍
配当利回り:0.86%
7位 東芝プラントシステム(東1・1983)
売却額(概算):2億3000万円主な事業内容:プラント建設
PER:13.71倍
PBR:1.33倍
配当利回り:2.04%
8位 KHネオケム(東1・4189)全量売却
売却額(概算):1億6000万円主な事業内容:冷凍機油原料
PER:13.74倍
PBR:2.82倍
配当利回り:2.1%
9位 ジャストプランニング(東J・4287)
売却額(概算):1億1000万円主な事業内容:飲食店向けPOSシステム
PER:33.65倍
PBR:2.6倍
配当利回り:1.16%
10位 シップヘルスケアホールディングス(東1・3360)全量売却
売却額(概算):1億円主な事業内容:ヘルスケア
PER:18.47倍
PBR:2.06倍
配当利回り:1.57%
「売却額(概算)」は2018年7月から10月にかけてファンドが引き上げた額になります。
額で比べると、買ったほうに比べて小粒感がありますね。また、こちらもBBHフィデリティロープライスドストックFと同様にセグメントの偏りなく指標的に高くなったところは売られている印象です。PBRが3倍超えてくると成長力があっても、なかなか…。
ただ、指標的に高いものの、ニトリホールディングス(東1・9843)とコシダカホールディングス(東1・2157)は個人的にまだ伸びそうだと思っているんですが。「割安 > 成長力」というファンドの特徴でしょうか。
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