2025年2月から2025年4月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2025年1月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((4/30時点の持ち株数)-(1/31時点の持ち株数))*(4/30時点の株価)(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て4/30の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2025年7月11日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 AZ-COM丸和ホールディングス(東P・9090)
購入額(概算):15億7000万円主な事業内容:運送
PER:20.81倍
PBR:2.63倍
配当利回り:2.84%
2位 アルプス技研(東P・4641)
購入額(概算):5億4000万円主な事業内容:技術者派遣
PER:14.58倍
PBR:2.92倍
配当利回り:3.42%
3位 帝国電機製作所(東P・6333)
購入額(概算):3億9000万円主な事業内容:機械
PER:13.99倍
PBR:1.58倍
配当利回り:3.53%
4位 アネスト岩田(東P・6381)
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:塗装・圧縮機器
PER:13.79倍
PBR:1.22倍
配当利回り:5.7%
5位 ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)
購入額(概算):1億4000万円主な事業内容:半導体
PER:23.09倍
PBR:1.36倍
配当利回り:1.45%
6位 フォーカスシステムズ(東P・4662)
購入額(概算):1億4000万円主な事業内容:SI
PER:11.21倍
PBR:1.5倍
配当利回り:3.59%
7位 ウイングアーク1st(東P・4432)
購入額(概算):9000万円主な事業内容:クラウドサービス
PER:19.39倍
PBR:2.97倍
配当利回り:2.9%
8位 ジャパンマテリアル(東P・6055)
購入額(概算):8000万円主な事業内容:機械
PER:16.23倍
PBR:2.7倍
配当利回り:1.9%
9位 SUMCO(東P・3436)
購入額(概算):4000万円主な事業内容:半導体シリコンウエハー
PER:-倍
PBR:0.72倍
配当利回り:1.72%
10位 三洋貿易(東P・3176)
購入額(概算):4000万円主な事業内容:ゴム・化学品商社
PER:7.7倍
PBR:0.84倍
配当利回り:3.88%
「購入額(概算)」は2025年2月から2025年4月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.87%(前回から0.73ptアップ)、また、概算で330億円の売り越しでした。
AZ-COM丸和ホールディングス(東P・9090)
2024年7月に新規購入してから買い増しを続けて直近では日本株保有額18位まで順位を上げています。
主な事業は小売り企業とタッグを組んでの3PLです。黒子に徹することが多いので、あまり表立って目立つような企業ではありませんが、M&Aに積極的で規模拡大とともに業績を伸ばしています。
個人的には購入候補に入ったことがない銘柄ですが、関税問題でそわそわしている時期なので、内需株で少し心配を減らしたい場合は検討してもいいかもしれませんね。
新規購入
なし
売ってる上位10位
1位 芝浦電子(東S・6957)全量売却(TOB中・上場廃止予定)
売却額(概算):42億2000万円主な事業内容:温度センサー
PER:25.88倍
PBR:2.46倍
配当利回り:2.5%
2位 プレサンスコーポレーション(東S・3254)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):40億3000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
3位 伊藤忠商事(東P・8001)
売却額(概算):36億5000万円主な事業内容:総合商社
PER:11.96倍
PBR:1.88倍
配当利回り:2.63%
4位 ナフコ(東S・2790)全量売却
売却額(概算):30億円主な事業内容:ホームセンター
PER:35.58倍
PBR:0.29倍
配当利回り:3.18%
5位 東建コーポレーション(東P・1766)全量売却
売却額(概算):28億6000万円主な事業内容:賃貸住宅管理
PER:12.96倍
PBR:1.41倍
配当利回り:2.56%
6位 IHI(東P・7013)
売却額(概算):21億3000万円主な事業内容:総合重機
PER:18.3倍
PBR:4.56倍
配当利回り:0.96%
7位 中央紙器工業(名証・3952)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):19億7000万円主な事業内容:段ボール
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
8位 アスクル(東P・2678)
売却額(概算):18億6000万円主な事業内容:ECサイト運営(アスクル)
PER:19.67倍
PBR:1.74倍
配当利回り:2.62%
9位 TIS(東P・3626)
売却額(概算):16億7000万円主な事業内容:SI
PER:21.44倍
PBR:3.1倍
配当利回り:1.66%
10位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東P・3765)全量売却
売却額(概算):14億4000万円主な事業内容:スマホゲーム
PER:12.8倍
PBR:1.24倍
配当利回り:2.29%
「売却額(概算)」は2025年2月から2025年4月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.87%(前回から0.73tアップ)、また、概算で330億円の売り越しでした。
新規購入はありませんでしたが、全量売却は多い回となりました。上場廃止による全量売却が多くあり、M&Aや資本効率化、親子上場の解消など理由は様々ですが、今までの市場とは変わってきたことを感じさせます。
IHI(東P・7013)
2024年7月に新規購入から継続購入という点では買ってる方の1位AZ-COM丸和HD(東P・9090)と同じですが、IHI(東P・7013)は一転半分以上を売却となりました。
地政学リスクの高まりを受けて防衛関連銘柄はどこも株価上昇中で、直近も上がり続けています。全量売却ではありませんが、売り時を失敗したかもしれません。
東京センチュリー(東P・8439)
かつてはFDMLXで長らく日本株保有額TOP5に入っていて、その後FLPSXに移籍していた東京センチュリー(東P・8439)が全量売却となりました。リース系で残っているのは芙蓉総合リース(東P・8424)ぐらいでしょうか。
個人のポートフォリオでは日本株保有額10位とそこそこ主力なので、内心ドキドキしてます。
全量売却
全量売却は以下の17銘柄です。
- 芝浦電子(東S・6957)上場廃止
- プレサンスコーポレーション(東S・3254)上場廃止
- ナフコ(東S・2790)
- 東建コーポレーション(東P・1766)
- 中央紙器工業(名証・3952)上場廃止
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東P・3765)
- オープンハウスグループ(東P・3288)
- イオンディライト(東P・9787)上場廃止
- エイジス(東S・4659)
- ジャストシステム(東P・4686)
- 歯愛メディカル(東S・3540)
- 東京センチュリー(東P・8439)
- 積水樹脂(東P・4212)
- カメイ(東P・8037)
- トレンダーズ(東G・6069)
- CKサンエツ(東P・5757)
- ケーズホールディングス(東P・8282)
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