2024年11月から2025年1月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2024年10月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((1/31時点の持ち株数)-(10/31時点の持ち株数))*(1/31時点の株価)(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(11/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2025年4月18日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)
購入額(概算):17億7000万円主な事業内容:半導体
PER:16.0倍
PBR:1.13倍
配当利回り:1.75%
2位 ウイングアーク1st(東P・4432)
購入額(概算):14億円主な事業内容:クラウドサービス
PER:21.16倍
PBR:3.22倍
配当利回り:2.67%
3位 パーソルホールディングス(東P・2181)
購入額(概算):11億4000万円主な事業内容:人材派遣
PER:15.02倍
PBR:2.98倍
配当利回り:3.63%
4位 AZ-COM丸和HD(東P・9090)
購入額(概算):10億6000万円主な事業内容:運送
PER:22.17倍
PBR:3.06倍
配当利回り:2.52%
5位 エリアリンク(東S・8914)
購入額(概算):7億円主な事業内容:トランクルーム運営
PER:15.41倍
PBR:1.96倍
配当利回り:2.33%
6位 SUMCO(東P・3436)
購入額(概算):6億9000万円主な事業内容:半導体シリコンウエハー
PER:44.65倍
PBR:0.53倍
配当利回り:0.67%
7位 関西電力(東P・9503)
購入額(概算):5億3000万円主な事業内容:電力
PER:4.99倍
PBR:0.59倍
配当利回り:3.67%
8位 帝国電機製作所(東P・6333)
購入額(概算):2億6000万円主な事業内容:機械
PER:14.01倍
PBR:1.46倍
配当利回り:3.43%
9位 ジャパンマテリアル(東P・6055)
購入額(概算):2億5000万円主な事業内容:機械
PER:14.12倍
PBR:2.15倍
配当利回り:2.13%
10位 伊藤忠商事(東P・8001)
購入額(概算):1億6000万円主な事業内容:総合商社
PER:10.65倍
PBR:1.73倍
配当利回り:2.96%
「購入額(概算)」は2024年11月から2025年1月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.14%(前回から0.18ptアップ)、また、概算で10億円の売り越しでした。
伊藤忠商事(東P・8001)
ここ1年ほど継続的に売ってる方で登場していましたが、今回は買ってる方で登場です。個人的には買いたい買いたいと思いながら、大きな調整がないまま数年経ってしまい、未だに購入に至っていません。米国の相互関税でも底堅い株価推移を見せていて買える気配を感じないところです。ファンドが買いに転じたということは、また上がってしまうのか…。
ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)、SUMCO(東P・3436)、関西電力(東P・9503)
ここのところ継続的に買い増している3銘柄です。概ね保有額順位を上げてる状況が、SUMCO(東P・3436)だけ20位圏外に退いています。株価が軟調なせいかもしれません。
パーソルホールディングス(東P・2181)
個人的に今年に入ってから決算を確認したり情報を集めて購入を検討している銘柄です。
調べる前は淡路島に本社移転した会社(そちらはパソナグループ(東P・2168))だなと間違うぐらいうっすらした認識でしたが、資料を見ていくとなかなか将来性ありそうと感じています。人材派遣のテンプスタッフはトップシェア、転職紹介のdodaも大手の一つ、話題のスキマバイトではシェアフルというサービスを展開、と隙がないラインナップです。
懸念するところは、市場がレッドオーシャンである点でしょうか。リクルート(東P・6098)やパソナ(東P・2168)、ビジョナル(東P・4194)など大手だけでなく、中小の企業も多く存在していて、マーケットが大きいとも言えますが、人口減で売り手市場となっているため、人材獲得競争が激しくなっています。
単元価格が25000円程度と手を出しやすいので、まずは1単元だけ購入もありだとは思っているのですが、なかなか踏み切れていません。
新規購入
新規購入は以下の1銘柄です。
- 富士電機(東P・6504)
売ってる上位10位
1位 クリエイトSDホールディングス(東P・3148)
売却額(概算):17億2000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:13.71倍
PBR:1.45倍
配当利回り:2.23%
2位 プレサンスコーポレーション(東S・3254)上場廃止
売却額(概算):17億1000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
3位 オープンハウス(東P・3288)
売却額(概算):16億2000万円主な事業内容:戸建て、マンション分譲販売
PER:7.12倍
PBR:1.55倍
配当利回り:2.88%
4位 アスクル(東P・2678)
売却額(概算):15億3000万円主な事業内容:ECサイト運営(アスクル)
PER:16.12倍
PBR:1.8倍
配当利回り:2.62%
5位 ケーズホールディングス(東P・8282)
売却額(概算):7億2000万円主な事業内容:家電量販店(デーズデンキ)
PER:17.45倍
PBR:0.83倍
配当利回り:3.38%
6位 ジャストシステム(東P・4686)
売却額(概算):6億9000万円主な事業内容:ソフトウェア開発
PER:18.12倍
PBR:2.18倍
配当利回り:0.59%
7位 東京センチュリー(東P・8439)
売却額(概算):5億9000万円主な事業内容:リース
PER:8.22倍
PBR:0.7倍
配当利回り:3.94%
8位 日本リーテック(東P・1938)全量売却
売却額(概算):2億7000万円主な事業内容:電気設備工事
PER:10.92倍
PBR:0.66倍
配当利回り:3.8%
9位 東建コーポレーション(東P・1766)
売却額(概算):1億8000万円主な事業内容:賃貸住宅管理
PER:13.32倍
PBR:1.41倍
配当利回り:2.52%
10位 レイズネクスト(東P・6379)
売却額(概算):1億7000万円主な事業内容:製油所メンテ
PER:11.96倍
PBR:0.98倍
配当利回り:5.09%
「売却額(概算)」は2024年11月から2025年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.14%(前回から0.18tアップ)、また、概算で10億円の売り越しでした。
プレサンスコーポレーション(東S・3254)
オープンハウスグループ(東P・3288)によるTOBによって2025年3月28日をもって上場廃止となっています。2025年1月時点ではまだ上場廃止になっていませんが、上記内容が発表されて売却途中の状況と思われます。次回2025年4月の記事で全量売却が確認できそうです。
オープンハウスグループ(東P・3288)
プレサンスコーポレーション(東S・3254)を売却して買収元のオープンハウス(東P・3288)を購入する流れが自然かと考えていましたが、どちらも売却とは。
全量売却
全量売却は以下の6銘柄です。
- 日本リーテック(東P・1938)
- 伊勢湾海運(名証・9359)
- 富士古河E&C(東S・1775)上場廃止
- ヒト・コミュニケーションズ(東P・4433)
- CDS(東S・2169)
- アサックス(東S・8772)
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