2024年5月から2024年7月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2024年7月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((10/31時点の持ち株数)-(7/31時点の持ち株数))*(10/31時点の株価)(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2025年1月24日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 関西ペイント(東P・4613)新規購入
購入額(概算):25億4000万円主な事業内容:塗料
PER:9.5倍
PBR:1.39倍
配当利回り:2.11%
2位 SUMCO(東P・3436)
購入額(概算):24億7000万円主な事業内容:半導体シリコンウエハー
PER:20.68倍
PBR:0.7倍
配当利回り:1.76%
3位 ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)
購入額(概算):15億4000万円主な事業内容:半導体
PER:16.73倍
PBR:1.56倍
配当利回り:1.31%
4位 AZ-COM丸和HD(東P・9090)
購入額(概算):14億5000万円主な事業内容:運送
PER:19.37倍
PBR:2.67倍
配当利回り:2.89%
5位 IHI(東P・7013)
購入額(概算):14億1000万円主な事業内容:総合重機
PER:15.35倍
PBR:3.21倍
配当利回り:1.39%
6位 スターツコーポレーション(東P・8850)新規購入
購入額(概算):11億6000万円主な事業内容:不動産
PER:7.87倍
PBR:1.07倍
配当利回り:2.98%
7位 関西電力(東P・9503)
購入額(概算):9億2000万円主な事業内容:電力
PER:7.25倍
PBR:0.61倍
配当利回り:3.55%
8位 ダイワボウHD(東P・3107)
購入額(概算):8億4000万円主な事業内容:商社(OA、繊維)
PER:11.55倍
PBR:1.91倍
配当利回り:3.04%
9位 シップヘルスケアHD(東P・3360)
購入額(概算):8億3000万円主な事業内容:ヘルスケア
PER:13.43倍
PBR:1.44倍
配当利回り:2.48%
10位 ウイングアーク1st(東P・4432)新規購入
購入額(概算):6億4000万円主な事業内容:クラウドサービス
PER:19.73倍
PBR:2.79倍
配当利回り:3.11%
「購入額(概算)」は2024年8月から2024年10月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.96%(前回から0.06ptアップ)、また、概算で74億円の売り越しでした。
関西ペイント(東P・4613)
新規で大きな額を投入してきました。扱う商品は塗料で、用途は自動車や船舶、建築など多岐にわたっています。現在の海外売上比率は7割と高いですが、業績は国内が横ばいなのに対して、海外が伸びているので、さらに海外の比重が高まりそうです。なかなか面白そうではありますね。
SUMCO(東P・3436)
株価下落中のSUMCO(東P・3436)を大きく買い増しています。日本株保有額でも18位まで上がってきました。下げ基調だった10月から、現在は徐々に下げ止まりを見せているような気も…。
スターツコーポレーション(東P・8850)
分類としては不動産業となりますが、土地建物の売買が主ではなく、利益の4割を不動産管理で稼ぐ手堅い会社です。その他にも、建設や賃貸仲介、ホテル・レジャーなど手広く事業を展開しています。意外なところでは、傘下にスターツ出版(東S・7849)という出版会社を保有しています。
個人的に単元だけ保有していますが、安くなればもう少し買い増したい…。過去に減配しているところは留意が必要ですが。
新規購入
新規購入は以下の5銘柄です。
- 関西ペイント(東P・4613)
- スターツコーポレーション(東P・8850)
- ウイングアーク1st(東P・4432)
- アネスト岩田(東P・6381)
- エリアリンク(東P・8914)
売ってる上位10位
1位 トランコム(東P・9058)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):54億2000万円主な事業内容:運送
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
2位 コスモス薬品(東P・3349)
売却額(概算):39億2000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:19.95倍
PBR:2.37倍
配当利回り:0.89%
3位 伊藤忠商事(東P・8001)
売却額(概算):36億8000万円主な事業内容:総合商社
PER:11.13倍
PBR:1.81倍
配当利回り:2.83%
4位 フクダ電子(東S・6960)
売却額(概算):33億円主な事業内容:医療機器製造
PER:11.77倍
PBR:1.13倍
配当利回り:2.52%
5位 エイジス(東S・4659)
売却額(概算):11億9000万円主な事業内容:棚卸代行
PER:9.38倍
PBR:0.81倍
配当利回り:3.74%
6位 クリエイトSDHD(東P・3148)
売却額(概算):8億8000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:12.54倍
PBR:1.33倍
配当利回り:2.43%
7位 ユタカ技研(東S・7229)全量売却
売却額(概算):4億7000万円主な事業内容:自動車部品
PER:9.07倍
PBR:0.3倍
配当利回り:3.56%
8位 アイエーグループ(東S・7509)全量売却
売却額(概算):2億3000万円主な事業内容:オートバックスFC展開
PER:4.27倍
PBR:0.32倍
配当利回り:3.71%
9位 上村工業(東S・4966)
売却額(概算):2億2000万円主な事業内容:金属加工
PER:13.32倍
PBR:1.71倍
配当利回り:1.89%
10位 ナフコ(東S・2790)
売却額(概算):4億8000万円主な事業内容:ホームセンター
PER:29.83倍
PBR:0.32倍
配当利回り:3.06%
「売却額(概算)」は2024年5月から2024年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.96%(前回から0.06tアップ)、また、概算で74億円の売り越しでした。
コスモス薬品(東P・3349)、伊藤忠商事(東P・8001)、フクダ電子(東S・6960)、クリエイトSDHD(東P・3148)
日本株保有額上位の銘柄を減らしてきています。新規購入銘柄が多くなってきたことと相まって、銘柄入れ替えが進むかもしれません。
ユタカ技研(東S・7229)、アイエーグループ(東S・7503)
どちらも自動車関連銘柄で全量売却ということで目に留まりました。現在の市場でも、自動車関連銘柄は前にも増して不人気という気がしますが、ファンドでもいつの間にかすっかり見かけなくなりました。こういうことにもっと早く気が付くことができれば、チャンスが巡ってくるんでしょうね。
全量売却
全量売却は以下の6銘柄です。
- トランコム(東P・9058)
- ユタカ技研(東S・7229)
- アイエーグループ(東S・7509)
- オープンアップグループ(東P・2154)
- ハンズマン(東S・7636)
- パイロットコーポレーション(東P・7846)
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