2023年11月から2024年1月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2023年10月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((1/31時点の持ち株数)-(10/31時点の持ち株数))*(1/31時点の株価)(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2024年4月26日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 関西電力(東P・9503)
購入額(概算):28億5000万円主な事業内容:電力
PER:7.08倍
PBR:0.93倍
配当利回り:2.17%
2位 プレステージ・インターナショナル(東P・4290)新規購入
購入額(概算):13億円主な事業内容:コンタクトセンター代行
PER:16.54倍
PBR:2.07倍
配当利回り:1.78%
3位 SUMCO(東P・3436)
購入額(概算):11億3000万円主な事業内容:半導体シリコンウエハー
PER:17.36倍
PBR:1.46倍
配当利回り:1.72%
4位 パーソルホールディングス(東P・2181)
購入額(概算):6億7000万円主な事業内容:人材派遣
PER:17.09倍
PBR:2.73倍
配当利回り:3.9%
5位 ローランド(東P・7944)
購入額(概算):6億5000万円主な事業内容:楽器
PER:13.17倍
PBR:2.94倍
配当利回り:3.98%
6位 アークランズ(東P・9842)
購入額(概算):6億2000万円主な事業内容:ホームセンター、かつや
PER:10.03倍
PBR:1.03倍
配当利回り:2.07%
7位 シップヘルスケアホールディングス(東P・3360)
購入額(概算):5億7000万円主な事業内容:医療機器販売、コンサル
PER:17.46倍
PBR:1.69倍
配当利回り:2.07%
8位 理研計器(東P・7734)
購入額(概算):3億9000万円主な事業内容:ガス計測器
PER:11.73倍
PBR:1.17倍
配当利回り:2.58%
9位 オークネット(東P・3964)新規購入
購入額(概算):3億4000万円主な事業内容:オークション運営
PER:13.3倍
PBR:2.68倍
配当利回り:2.27%
10位 JPホールディングス(東P・2749)
購入額(概算):3億1000万円主な事業内容:保育所運営
PER:14.12倍
PBR:1.73倍
配当利回り:1.73%
「購入額(概算)」は2023年11月から2024年1月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.59%(前回から0.39ptダウン)、また、概算で429億円の売り越しでした。
前回登場した銘柄が引き続きというパターンが多く、関西電力(東P・9503)、SUMCO(東P・3436)、ローランド(東P・7944)、アークランズ(東P・9842)、シップヘルスケアHD(東P・3360)あたりはそうですね。
関西電力(東P・9503)
前回新規購入に引き続いて、大きく買い増しています。やはり他の電力会社は見当たらず、セクター狙い撃ちという訳ではないようです。
プレステージ・インターナショナル(東P・4290)
アランマーレという女子実業団バレーボールチームの運営をしている会社で、以前からコンタクトセンターを主業務として行っていることは知っていましたが、投資先として調べることはありませんでした。
同業でいうと、ベルシステム24HD(東P・6183)の方が規模も大きく、こちらの方が投資先として名前をよく見かけていました。どちらも業績は右肩上がりでROEも10%を安定的に超えて推移しています。今後、AIに淘汰されてしまうか取り込んで活用できるかといったところが分岐点になりそうな印象です。
新規購入
新規購入は4銘柄です。
- プレステージ・インターナショナル(東P・4290)
- オークネット(東P・3964)
- カメイ(東P・8037)
- 学究社(東P・9769)
売ってる上位10位
1位 クリエイトSDホールディングス(東P・3148)
売却額(概算):45億7000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:15.44倍
PBR:1.74倍
配当利回り:1.91%
2位 コスモス薬品(東P・3349)
売却額(概算):38億3000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:23.47倍
PBR:2.58倍
配当利回り:0.83%
3位 伊藤忠商事(東P・8001)
売却額(概算):33億2000万円主な事業内容:総合商社
PER:12.11倍
PBR:1.92倍
配当利回り:2.32%
4位 マルゼン(東S・5982)全量売却
売却額(概算):32億3000万円主な事業内容:厨房機器
PER:12.35倍
PBR:1.03倍
配当利回り:3.07%
5位 ベルーナ(東P・9997)
売却額(概算):20億6000万円主な事業内容:婦人服主体のカタログ通販
PER:10.15倍
PBR:0.46倍
配当利回り:3.26%
6位 東京鐵鋼(東P・5445)
売却額(概算):18億5000万円主な事業内容:鉄鋼
PER:5.59倍
PBR:0.84倍
配当利回り:4.99%
7位 ダイト(東P・4577)
売却額(概算):17億円主な事業内容:医薬品
PER:12.31倍
PBR:0.77倍
配当利回り:2.38%
8位 ベルク(東P・9974)
売却額(概算):16億4000万円主な事業内容:埼玉県中心の食品スーパー
PER:13.21倍
PBR:1.57倍
配当利回り:1.54%
9位 ハイレックスコーポレーション(東S・7279)
売却額(概算):13億4000万円主な事業内容:自動車部品
PER:15.11倍
PBR:0.34倍
配当利回り:2.55%
10位 C&Fロジホールディングス(東P・9099)全量売却
売却額(概算):13億4000万円主な事業内容:運送
PER:23.28倍
PBR:1.62倍
配当利回り:1.2%
「売却額(概算)」は2023年11月から2024年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.59%(前回から0.39tダウン)、また、概算で429億円の売り越しでした。
ドラッグストア
クリエイトSDHD(東P・3148)、コスモス薬品(東P・3349)を大きく売り越しています。とは言え、それでもそれぞれファンドの日本株保有額5位と2位ですから、まだまだ多く残しています。
伊藤忠商事(東P・8001)
日本株保有額1位の伊藤忠商事(東P・8001)も売られています。こちらは急激な株価上昇で一旦利益確定やリバランスといったところでしょうか。ここから継続的に売却していくというは考えづらいですが…。
全量売却
全量売却は以下の23銘柄です。
- マルゼン(東P・5982)
- C&Fロジホールディングス(東P・9099)
- ワールドホールディングス(東P・2429)
- 大黒天物産(東P・2791)
- じげん(東P・3679)
- エレマテック(東P・2715)
- 名港海運(名証・9357)
- 星医療酸器(東S・7634)
- 富士製薬工業(東P・4554)
- 村上開明堂(東S・7292)
- TPR(東P・6463)
- 阪和興業(東P・8078)
- テー・オー・ダブリュー(東S・4767)
- ラサ商事(東S・3023)
- ジェイエイシーリクルートメント(東P・2124)
- 穴吹興産(東S・8928)
- Eストア(東S・4304)
- エニグモ(東P・3665)
- メディキット(東S・7749)
- ディーエムエス(東S・9782)
- クリップコーポレーション(東S・4705)
- TBK(東S・7277)
- 札幌臨床検査センター(東S・9776)
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