2020年11月から2021年1月にかけてBBHフィデリティイントリンシックオポチュニティズFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((1/31時点の持ち株数)-(10/31時点の持ち株数))*(1/31時点の株価)(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確ではなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBRは2021年4月21日のものです。買ってる上位10位
1位 KDDI(東1・9433)新規購入
購入額(概算):38億円主な事業内容:通信
PER:11.93倍
PBR:1.67倍
配当利回り:3.58%
2位 アサヒグループホールディングス(東1・2502)新規購入
購入額(概算):21億円主な事業内容:アサヒビール
PER:14.85倍
PBR:1.49倍
配当利回り:2.45%
3位 三井住友フィナンシャルグループ(東1・8316)
購入額(概算):16億円主な事業内容:金融
PER:12.82倍
PBR:0.48倍
配当利回り:5.08%
4位 ディップ(東1・2379)新規購入
購入額(概算):14億円主な事業内容:求人情報サイト
PER:26.04倍
PBR:6.48倍
配当利回り:2.03%
5位 DTS(東1・9682)新規購入
購入額(概算):11億円主な事業内容:システムインテグレータ
PER:16.2倍
PBR:2.03倍
配当利回り:2.22%
6位 エン・ジャパン(東1・4849)新規購入
購入額(概算):7億5000万円主な事業内容:ネット求人メディア
PER:36.97倍
PBR:4.19倍
配当利回り:1.23%
7位 東鉄工業(東1・1835)新規購入
購入額(概算):6億7000万円主な事業内容:鉄道工事
PER:9.42倍
PBR:0.98倍
配当利回り:3.03%
8位 ニッコンホールディングス(東1・9072)
購入額(概算):6億3000万円主な事業内容:ホンダ新車輸送
PER:10.7倍
PBR:0.76倍
配当利回り:2.81%
9位 ジェイエイシーリクルートメント(東1・2124)新規購入
購入額(概算):5億6000万円主な事業内容:転職エージェント
PER:21.52倍
PBR:5.07倍
配当利回り:3.98%
10位 阪和興業(東1・8078)新規購入
購入額(概算):5億4000万円主な事業内容:鉄鋼商社
PER:8.51倍
PBR:0.78倍
配当利回り:1.85%
「購入額(概算)」は2020年11月から2021年1月にかけてファンドが投入した概算額になります。
前回は1つもなかった新規購入がすごい数になっています。27銘柄です。
- KDDI(東1・9433)
- アサヒグループホールディングス(東1・2502)
- ディップ(東1・2379)
- DTS(東1・9682)
- エン・ジャパン(東1・4849)
- 東鉄工業(東1・1835)
- ジェイエイシーリクルートメント(東1・2124)
- 阪和興業(東1・8078)
- 東プレ(東1・5975)
- アルプス技研(東1・4641)
- MCJ(東2・6670)
- オープンハウス(東1・3288)
- 乃村工藝社(東1・9716)
- ダイダン(東1・1980)
- TDCソフト(東1・4687)
- クレスコ(東1・4674)
- 学情(東1・2301)
- トレンダーズ(東マ・6069)
- 進和(東1・7607)
- パピレス(東J・3641)
- CDS(東1・2169)
- JFEシステムズ(東2・4832)
- 旭情報サービス(東2・9799)
- ティア(東1・2485)
- アルトナー(東1・2163)
- 日鉄ソリューションズ(東1・2327)
- ルネサンス(東1・2378)
FLPSXの方は買ってる方ですら「なし」だったというのに。前回大量売却のZホールディングス(東1・4689)とニトリホールディングス(東1・9843)で得た現金使っちゃおうかなと言ったところでしょうか。新規購入銘柄を見てみるとIT系と求人転職系が多いですね。IT系はDX期待でしょうか。求人転職系は…何期待なんだろう。アフターコロナで経済が回るようになると…というところでしょうか。
ただ、FDMLX全体としては、銘柄の数は売り優勢だったりします。
売ってる上位10位
1位 伊藤忠商事(東1・8001)
売却額(概算):18億円主な事業内容:総合商社
PER:12.04倍
PBR:1.6倍
配当利回り:2.58%
2位 ニトリホールディングス(東1・9843)
売却額(概算):12億円主な事業内容:家具
PER:22.86倍
PBR:3.51倍
配当利回り:0.7%
3位 東京センチュリー(東1・8439)
売却額(概算):5億2000万円主な事業内容:リース
PER:18.1倍
PBR:1.44倍
配当利回り:2.04%
4位 大平洋金属(東1・5541)
売却額(概算):3億4000万円主な事業内容:ステンレス鋼原料
PER:18.17倍
PBR:0.61倍
配当利回り:0.98%
5位 九州旅客鉄道(東1・9142)全量売却
売却額(概算):3億3000万円主な事業内容:JR九州
PER:-倍
PBR:0.93倍
配当利回り:4.02%
6位 くら寿司(東1・2695)
売却額(概算):3億2000万円主な事業内容:回転ずし
PER:38.99倍
PBR:3.35倍
配当利回り:0.54%
7位 カカクコム(東1・2371)全量売却
売却額(概算):3億円主な事業内容:価格コム、食べログ
PER:46.33倍
PBR:13.78倍
配当利回り:1.38%
8位 古河電池(東1・6937)
売却額(概算):1億9000万円主な事業内容:自動車用バッテリー
PER:17.73倍
PBR:1.92倍
配当利回り:0.96%
9位 ハイデイ日高(東1・7611)
売却額(概算):1億8000万円主な事業内容:外食(日高屋)
PER:91.68倍
PBR:2.92倍
配当利回り:2.13%
10位 ソフトクリエイトホールディングス(東1・3371)全量売却
売却額(概算):1億3000万円主な事業内容:ECサイト構築
PER:18.9倍
PBR:2.91倍
配当利回り:1.17%
「売却額(概算)」は2020年11月から2021年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
このところ買ってる方で登場していた伊藤忠商事(東1・8001)が売ってる方1位で登場です。また、引き続きニトリホールディングス(東1・9843)が売却です。計算ではまだ約4万株ぐらい保持してそうです。
カカクコム(東1・2371)の全量売却に象徴されるように、外食系の売却がいくつか。コロナはまだまだ引きずりそうというファンドの判断かもしれませんね。九州旅客鉄道(東1・9142)の全量売却も同様の理由でしょうか。
古河電池(東1・6937)の売却は個人的に意外だなと思っています。電池関連企業は他にもあるので1銘柄だけで判断はできませんが、電気自動車で有望そうですし、再生可能エネルギー関連でも電池関連は今後伸びそうだなと思っていたのですが…。
全量売却は3銘柄です。
- 九州旅客鉄道(東1・9142)
- カカクコム(東1・2371)
- ソフトクリエイトホールディングス(東1・3371)