2020年8月から2020年10月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((10/31時点の持ち株数)-(7/31時点の持ち株数))*(10/31時点の株価)(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て10/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
perとpbrは2021年2月1日のものです。買ってる上位10位
1位 クリエイトSDホールディングス(東1・3148)
購入額(概算):2億7000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:17.47倍
PBR:2.33倍
配当利回り:1.24%
2位 サンドラッグ(東1・9989)
購入額(概算):1億8000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:19.16倍
PBR:2.53倍
配当利回り:1.65%
3位 エスケー化研(東J・4628)
購入額(概算):1億4000万円PER:16.74倍
PBR:0.88倍
配当利回り:0.91%
4位 ベルク(東1・9974)
購入額(概算):1億4000万円主な事業内容:埼玉県中心の食品スーパー(イオン15%)
PER:13.14倍
PBR:1.67倍
配当利回り:1.35%
5位 トランコム(東1・9058)
購入額(概算):1億1000万円主な事業内容:運送
PER:16.0倍
PBR:2.07倍
配当利回り:1.29%
6位 伊藤忠商事(東1・8001)
購入額(概算):1億1000万円主な事業内容:総合商社
PER:10.55倍
PBR:1.4倍
配当利回り:2.95%
7位 サカイ引越センター(東1・9039)
購入額(概算):9000万円主な事業内容:引っ越し
PER:14.57倍
PBR:1.44倍
配当利回り:1.24%
8位 東建コーポレーション(東1・1766)
購入額(概算):8000万円主な事業内容:賃貸住宅管理
PER:14.34倍
PBR:1.1倍
配当利回り:2.67%
9位 ザ・パック(東1・3950)
購入額(概算):8000万円主な事業内容:紙袋、ポリ袋メーカー
PER:24.31倍
PBR:0.84倍
配当利回り:2.34%
10位 パイオラックス(東1・5988)
購入額(概算):8000万円主な事業内容:自動車向け精密ばねと工業用ファスナー
PER:19.78倍
PBR:0.6倍
配当利回り:1.64%
前回は新規購入が12銘柄とかなり多かったですが、一転今回は新規購入なしとなりました。また、銘柄数では売却より購入優勢のようです。数だけでみれば…。
前回は売却した方で登場したドラッグストアが、今回は購入した方で上位にいたり、かと思うと伊藤忠商事(東1・8001)のように前回に引き続き購入している銘柄もあったりと、なかなか一括りに説明はできませんが、全体的に保有割合上位の銘柄が多く目につきます。今回は売却金額がかなり大きいのでリバランス購入かもしれません。
売ってる上位10位
1位 Zホールディングス(東1・4689)
売却額(概算):240億円主な事業内容:Yahoo!Japan、アスクル、ZOZO
PER:59.81倍
PBR:4.14倍
配当利回り:0.82%
2位 ケーズホールディングス(東1・8282)
売却額(概算):29億円主な事業内容:ドラッグストア家電量販店(ケーズデンキ)
PER:10.39倍
PBR:1.1倍
配当利回り:2.14%
3位 コスモス薬品(東1・3349)
売却額(概算):21億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:25.86倍
PBR:4.02倍
配当利回り:0.34%
4位 ユー・エス・エス(東1・4732)
売却額(概算):12億円主な事業内容:中古自動車オークション運営
PER:23.52倍
PBR:2.81倍
配当利回り:2.66%
5位 扶桑化学工業(東1・4368)
売却額(概算):8億4000万円主な事業内容:化学(リンゴ酸)
PER:21.51倍
PBR:2.04倍
配当利回り:1.28%
6位 リログループ(東1・8876)
売却額(概算):7億3000万円主な事業内容:企業の福利厚生代行
PER:65.62倍
PBR:8.25倍
配当利回り:1.11%
7位 ヤオコー(東1・8279)
売却額(概算):6億6000万円主な事業内容:埼玉県中心の食品スーパー
PER:19.98倍
PBR:2.32倍
配当利回り:0.96%
8位 キリン堂ホールディングス(東1・3194)全量売却(1/6MBO上場廃止)
売却額(概算):4億7000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
9位 飯田グループホールディングス(東1・3291)全量売却
売却額(概算):1億4000万円主な事業内容:戸建て・マンション分譲
PER:11.82倍
PBR:0.84倍
配当利回り:2.61%
10位 JSR(東1・4185)全量売却
売却額(概算):1億4000万円主な事業内容:合成ゴム
PER:72.62倍
PBR:1.78倍
配当利回り:1.87%
「売却額(概算)」は2020年8月から2020年10月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
前回は新規購入銘柄が多かったですが、今回は全量売却が多いです。8~10位の3銘柄です。
- キリン堂ホールディングス(東1・3194)MBO
- 飯田グループホールディングス(東1・3291)
- JSR(東1・4185)
1位の規模の陰に隠れていますが、2位以下も結構な規模を売却しています。買ってる方に登場している銘柄とよく似たドラッグストア系や埼玉県中心の食品スーパーもあったりして、買ってる方と売ってる方の分岐点がどこにあるのか難しいところです。やはり、近くに店舗がないとピンとこないですね。
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