2024年07月 買った売った日本株(BBHフィデリティロープライスドストックF)

2024年10月31日

投資

t f B! P L

2024年5月から2024年7月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。


前回(2024年4月)の記事はこちら。

ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。

((7/31時点の持ち株数)-(4/30時点の持ち株数))*(7/31時点の株価)
(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)

フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て7/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。

PERとPBR、配当利回りは2024年10月29日のものになります(予想値)

買ってる上位10位

1位 シップヘルスケアHD(東P・3360)

購入額(概算):12億7000万円
主な事業内容:医療機器販売、コンサル
PER:14.59倍
PBR:1.57倍
配当利回り:2.28%

2位 ジャストシステム(東P・4686)

購入額(概算):9億6000万円
主な事業内容:ソフトウェア開発
PER:18.83倍
PBR:2.34倍
配当利回り:0.58%

3位 IHI(東P・7013)新規購入

購入額(概算):8億3000万円
主な事業内容:総合重機
PER:20.42倍
PBR:3.26倍
配当利回り:1.24%

4位 ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)

購入額(概算):6億8000万円
主な事業内容:半導体
PER:13.85倍
PBR:1.57倍
配当利回り:1.3%

5位 TIS(東P・3626)

購入額(概算):4億8000万円
主な事業内容:SIer
PER:19.09倍
PBR:2.81倍
配当利回り:1.82%

6位 AZ-COM丸和HD(東P・9090)新規購入

購入額(概算):3億円
主な事業内容:運送
PER:13.5倍
PBR:2.47倍
配当利回り:3.17%

7位 帝国電機製作所(東P・6333)新規購入

購入額(概算):1億円
主な事業内容:機械
PER:16.72倍
PBR:1.55倍
配当利回り:2.93%

8位 フォーカスシステム(東P・4662)

購入額(概算):4000万円
主な事業内容:SIer
PER:11.4倍
PBR:1.21倍
配当利回り:3.53%

9位 上村工業(東S・4966)

購入額(概算):2000万円
主な事業内容:金属加工
PER:15.52倍
PBR:1.77倍
配当利回り:1.96%

10位 MARUWA(東P・5344)

購入額(概算):1000万円
主な事業内容:回路部品(セラミック)
PER:32.12倍
PBR:4.71倍
配当利回り:0.23%

「購入額(概算)」は2024年5月から2024年7月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.9%(前回から0.02ptアップ)、また、概算で202億円の売り越しでした。

シップヘルスケアHD(東P・3360)

前回に引き続いて1位はシップヘルケア(東P・3360)です。保有額順位は28位まで上がってきました。

IHI(東P・7013)

防衛銘柄として、最近注目を浴びている重工メーカーの一角です。大手重工メーカーは他に三菱重工業(東P・7011)と川崎重工業(東P・7012)がありますが、中でもIHI(東P・7013)を選択したようです。

2024年3月期では赤字決算となってしまいましたが、今期はV字回復すると見込んでのことでしょう。

新規購入

新規購入は以下の3銘柄です。

  • IHI(東P・7013)
  • AZ-COM丸和HD(東P・9090)
  • 帝国電機製作所(東P・6333)

売ってる上位10位

1位 アルプス物流(東P・9055)全量売却(上場廃止予定)

売却額(概算):117億8000万円
主な事業内容:運送
PER:59.3倍
PBR:3.37倍
配当利回り:0%

2位 トランコム(東P・9058)上場廃止予定

売却額(概算):18億6000万円
主な事業内容:運送
PER:20.97倍
PBR:1.92倍
配当利回り:0%

3位 ツルハHD(東P・3391)全量売却

売却額(概算):13億6000万円
主な事業内容:ドラッグストア
PER:18.61倍
PBR:1.47倍
配当利回り:3.14%

4位 アルコニックス(東P・3036)全量売却

売却額(概算):13億円
主な事業内容:非鉄金属商社
PER:9.16倍
PBR:0.63倍
配当利回り:4.24%

5位 東京鐵鋼(東P・5445)全量売却

売却額(概算):12億7000万円
主な事業内容:鉄鋼
PER:5.18倍
PBR:0.79倍
配当利回り:5.78%

6位 新日本建設(東P・1879)全量売却

売却額(概算):11億6000万円
主な事業内容:建設
PER:7.32倍
PBR:0.8倍
配当利回り:3.44%

7位 東テク(東P・9960)

売却額(概算):9億4000万円
主な事業内容:空調関連商社
PER:14.06倍
PBR:1.97倍
配当利回り:2.85%

8位 ユタカ技研(東S・7229)

売却額(概算):6億7000万円
主な事業内容:自動車部品
PER:8.38倍
PBR:0.28倍
配当利回り:3.33%

9位 ケーユーHD(東S・9856)全量売却

売却額(概算):5億8000万円
主な事業内容:中古車販売
PER:5.83倍
PBR:0.55倍
配当利回り:5.35%

10位 ステップ(東P・9795)全量売却

売却額(概算):4億8000万円
主な事業内容:学習塾
PER:13.36倍
PBR:1.23倍
配当利回り:3.67%

「売却額(概算)」は2024年5月から2024年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は7.9%(前回から0.02tアップ)、また、概算で202億円の売り越しでした。

アルプス物流(東P・9055)

米投資ファンドKKR傘下のロジスティード(旧日立物流、2023年に上場廃止)によるTOBにより上場廃止を予定しています。2位のトランコム(東P・9058)もそうですが、物流の再編が続いていて買収や資本関係の変更が多くなっています。

トランコム(東P・9058)はまだ全量売却ではなく、50万株ほど残っているので次回もランクインしそうです。

ツルハHD(東P・3391)

上位10銘柄中7銘柄が全量売却という珍しい結果になりましたが、その7銘柄の1つツルハHD(東P・3391)です。2027年末までにウエルシアHD(非上場)と経営統合することを発表しています。

個人的には統合の諸条件が発表されてからの売却検討でも良さそうと思ってしまいますが、ファンドではここが売り時と考えたようです。ちなみに他のドラッグストア銘柄は今回そんなに減らしていません。

全量売却

全量売却は以下の13銘柄です。

  • アルプス物流(東P・9055)
  • ツルハHD(東P・3391)
  • アルコニックス(東P・3036)
  • 東京鐵鋼(東P・5445)
  • 新日本建設(東P・1879)
  • ケーユーHD(東P・9856)
  • ステップ(東P・9795)
  • ASTI(東P・6899)
  • リログループ(東P・8876)
  • ポールトゥウィンHD(東P・3657)
  • バッファロー(東P・3352)
  • 高松機械工業(東P・6155)
  • ハイレックスコーポレーション(東P・7279)

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