2023年5月から2023年7月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2023年4月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((7/31時点の持ち株数)-(4/28時点の持ち株数))*(7/31時点の株価)(4/28時点の持ち株数)=(4/28時点の保有評価額)×(4/28時点の円/ドル)/(4/28時点の株価)
(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て7/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2023年10月25日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 アスクル(東P・2678)
購入額(概算):32億6000万円主な事業内容:ECサイト運営
PER:19.12倍
PBR:3.07倍
配当利回り:1.78%
2位 いすゞ自動車(東P・7202)
購入額(概算):20億4000万円主な事業内容:トラック・バスメーカー
PER:7.94倍
PBR:1.03倍
配当利回り:4.6%
3位 ダイワボウHD(東P・3107)
購入額(概算):14億1000万円主な事業内容:商社(OA、繊維)
PER:12.65倍
PBR:1.81倍
配当利回り:2.32%
4位 デクセリアルズ(東P・4980)
購入額(概算):13億3000万円主な事業内容:電子部品
PER:10.88倍
PBR:2.95倍
配当利回り:2.02%
5位 サカイ引越センター(東P・9039)
購入額(概算):8億1000万円主な事業内容:引っ越し
PER:11.04倍
PBR:1.25倍
配当利回り:2.08%
6位 DTS(東P・9682)
購入額(概算):7億円主な事業内容:システムインテグレータ
PER:16.06倍
PBR:2.17倍
配当利回り:3.1%
7位 フューチャー(東P・4722)新規購入
購入額(概算):5億9000万円主な事業内容:ITコンサル
PER:13.73倍
PBR:2.74倍
配当利回り:2.67%
8位 トランコム(東P・9058)
購入額(概算):5億4000万円主な事業内容:運送
PER:13.47倍
PBR:1.41倍
配当利回り:1.84%
9位 PALTAC(東P・8283)
購入額(概算):5億円主な事業内容:日用品卸し
PER:14.01倍
PBR:1.09倍
配当利回り:1.99%
10位 フクダ電子(東P・6960)
購入額(概算):3億9000万円主な事業内容:医療機器製造
PER:11.41倍
PBR:0.98倍
配当利回り:2.65%
「購入額(概算)」は2023年5月から2023年7月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.38%(前回から0.14ptダウン)、また、概算で265億円の売り越しでした。
アスクル(東P・2678)
前回の新規購入から引き続き買い増しです。前回から買い始めて7月末時点でFLPSX保有日本株評価額10位ですから、勢いがありますね。
新規購入
新規購入は1銘柄です。
- フューチャー(東P・4722)
売ってる上位10位
1位 クスリのアオキHD(東P・3549)全量売却
売却額(概算):54億7000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:23.82倍
PBR:3.03倍
配当利回り:0.34%
2位 クオールHD(東P・3034)全量売却
売却額(概算):39億2000万円主な事業内容:薬局
PER:10.2倍
PBR:1.29倍
配当利回り:1.76%
3位 ジーテクト(東P・5970)全量売却
売却額(概算):32億7000万円主な事業内容:自動車部品(骨格プレス)
PER:9.68倍
PBR:0.45倍
配当利回り:3.51%
4位 プリマハム(東P・2281)
売却額(概算):14億円主な事業内容:ハム
PER:14.15倍
PBR:1.0倍
配当利回り:2.89%
5位 八千代工業(東S・7298)全量売却
売却額(概算):12億6000万円主な事業内容:自動車部品
PER:7.56倍
PBR:0.48倍
配当利回り:0%
6位 ネクステージ(東P・3186)全量売却
売却額(概算):12億2000万円主な事業内容:中古車販売
PER:13.22倍
PBR:2.75倍
配当利回り:1.53%
7位 A&DホロンHD(東P・7745)全量売却
売却額(概算):11億3000万円主な事業内容:計測機器
PER:7.89倍
PBR:1.29倍
配当利回り:2.3%
8位 日本精機(東S・7287)
売却額(概算):10億9000万円主な事業内容:自動車部品(計器・センサー)
PER:13.57倍
PBR:0.33倍
配当利回り:3.71%
9位 エレマテック(東P・2715)
売却額(概算):10億6000万円主な事業内容:電子部品商社
PER:9.76倍
PBR:1.08倍
配当利回り:5.15%
10位 ニトリHD(東P・9843)全量売却
売却額(概算):10億円主な事業内容:家具
PER:18.62倍
PBR:2.2倍
配当利回り:0.94%
「売却額(概算)」は2023年5月から2023年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.38%(前回から0.14tダウン)、また、概算で265億円の売り越しでした。
概算で265億円の売り越しということですが、「買ってる」方の額はいつもどおりぐらいです。一方で、「売ってる」方の額と厚みがいつもより大きく、全量売却も多くあります。
クスリのアオキHD(東P・3549)全量売却
前回はサンドラッグ(東P・9989)が全量売却でした。同じドラッグストア銘柄の全量売却が続きましたが、他にはドラッグストア銘柄はクリエイトSDHD(東P・3148)、ゲンキードラグストアーズ(東P・9267)、スギHD(東P・7649)、コスモス薬品(東P・3349)、薬王堂(東P・7679)、ツルハHD(東P・3391)を保有していて、ドラッグストアに悲観しているような感じは全然しません。
しかし、昨年までファンド内の日本株保有額トップ10に入っていた銘柄を1年経たずに全量売却するような思い切った方向転換は個人的には真似できないところ。
ドラッグストアの市場は人口減少が始まり、飽和してきていると考えています。再編も囁かれる他方で、過疎地でも撤退ではなくサツドラ(東S・3544)のように地域に根差して生き残る戦略を採るところもでてきています。
ジーテクト(東P・5970)、ニトリHD(東P・9843)、リコーリース(東P・8566)全量売却
かつてFDMLX日本株銘柄の主力だった面々ですが、揃って全量売却となってしまいました。個人的に期待できる銘柄だと思っているのですが、ファンドマネージャーに理由聞いてみたい…。自分が見落としているリスクがあるんだろうか。
その他、主力ではなかったもののFDMLX日本株保有額20位以内に入ったことがある沖縄セルラー電話(東S・9436)も全量売却です。
ネクステージ(東P・3186)全量売却
ビッグモーターを発端とする一連のあれこれで株価が急落する前に全量売却完了です。ナイストレード。
全量売却
全量売却は以下の25銘柄です。
- クスリのアオキHD(東P・3549)
- クオールHD(東P・3034)
- ジーテクト(東P・5970)
- 八千代工業(東S・7298)
- ネクステージ(東P・3186)
- A&DホロンHD(東P・7745)
- ニトリHD(東P・9843)
- 中部鋼鈑(東P・5461)
- 萩原電気HD(東P・7467)
- 東和薬品(東P・4553)
- キャリアデザインセンター(東P・2410)
- 東鉄工業(東P・1835)
- 世紀東急工業(東P・1898)
- スギHD(東P・7649)
- オーテック(東S・1736)
- 沖縄セルラー電話(東S・9436)
- イー・ガーディアン(東P・6050)
- ナラサキ産業(東S・8085)
- ディップ(東P・2379)
- 日本ドライケミカル(東S・1909)
- 日本電計(東S・9908)
- JFEシステムズ(東S・4832)
- リコーリース(東P・8566)
- センチュリー21・ジャパン(東S・8898)
- 田中商事(東S・7619)
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