2023年2月から2023年4月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2023年1月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((4/28時点の持ち株数)-(1/31時点の持ち株数))*(4/28時点の株価)(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
(4/28時点の持ち株数)=(4/28時点の保有評価額)×(4/28時点の円/ドル)/(4/28時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て4/28の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2023年7月21日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)
購入額(概算):66億4000万円主な事業内容:半導体
PER:15.7倍
PBR:3.13倍
配当利回り:0%
2位 PALTAC(東P・8283)
購入額(概算):47億円主な事業内容:日用品卸し
PER:14.58倍
PBR:1.14倍
配当利回り:1.91%
3位 アスクル(東P・2678)新規購入
購入額(概算):23億3000万円主な事業内容:ECサイト運営
PER:19.22倍
PBR:3.09倍
配当利回り:1.77%
4位 全国保証(東P・7164)
購入額(概算):14億9000万円主な事業内容:独立系信用保証
PER:11.17倍
PBR:1.62倍
配当利回り:3.5%
5位 MARUWA(東P・5344)新規購入
購入額(概算):11億6000万円主な事業内容:回路部品(セラミック)
PER:18.14倍
PBR:2.89倍
配当利回り:0.39%
6位 コスモス薬品(東P・3349)
購入額(概算):4億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:26.06倍
PBR:2.94倍
配当利回り:0.77%
7位 三栄建築設計(東P・3228)
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:住宅建築
PER:5.34倍
PBR:0.53倍
配当利回り:5.14%
8位 デクセリアルズ(東P・4980)
購入額(概算):3億2000万円主な事業内容:電子部品
PER:9.33倍
PBR:2.53倍
配当利回り:2.36%
9位 プレサンスコーポレーション(東S・3254)
購入額(概算):2億2000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:8.07倍
PBR:0.8倍
配当利回り:1.93%
10位 三井E&Sホールディングス(東P・7003)
購入額(概算):3億1000万円主な事業内容:造船、重機
PER:14.76倍
PBR:0.45倍
配当利回り:0.6%
「購入額(概算)」は2023年2月から2023年4月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.52%(前回から0.36ptアップ)、また、概算で7億円の売り越しでした。
ルネサスエレクトロニクス(東P・6723)
車載マイコンの業績回復期待だとは思いますが、思い切って大きく買い増してきましたね。個人的には無配の銘柄にそこまで入れ込めないなぁ。復配してから購入では遅いんでしょうけども。
PALTAC(東P・8283)、全国保証(東P・7164)
この辺は引き続き継続購入中です。個人的に全国保証(東P・7164)はもう少し下がったら買い増ししたいと考えています。
コスモス薬品(東P・3349)
FLPSX日本株保有額1位のコスモス薬品(東P・3349)をさらに買い増していますね。指標的に高く感じてしまいますが、まだ上がるのかなぁ。一方で、2位の伊藤忠商事(東P・8001)は売ってる方で登場と対照的な結果になっています。
新規購入
新規購入は2銘柄です。
- アスクル(東P・2678)
- MARUWA(東P・5344)
売ってる上位10位
1位 大東建託(東P・1878)全量売却
売却額(概算):64億5000万円主な事業内容:建設(サブリース)
PER:13.32倍
PBR:2.4倍
配当利回り:3.76%
2位 サンドラッグ(東P・9989)全量売却
売却額(概算):58億1000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:18.27倍
PBR:2.03倍
配当利回り:2.78%
3位 イハラサイエンス(東S・5999)全量売却(MBO上場廃止)
売却額(概算):32億7000万円主な事業内容:バルブ
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
4位 リコーリース(東P・8566)
売却額(概算):14億1000万円主な事業内容:リース
PER:9.05倍
PBR:0.62倍
配当利回り:3.55%
5位 ジーテクト(東P・5970)
売却額(概算):9億8000万円主な事業内容:自動車部品(骨格プレス)
PER:10.93倍
PBR:0.47倍
配当利回り:3.33%
6位 トランコム(東P・9058)
売却額(概算):6億4000万円主な事業内容:運送
PER:12.93倍
PBR:1.35倍
配当利回り:1.92%
7位 日本エス・エイチ・エル(東S・4327)全量売却(TOB上場廃止)
売却額(概算):3億9000万円主な事業内容:人事コンサル
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
8位 テクノアソシエ(東P・8249)全量売却(TOB上場廃止)
売却額(概算):3億7000万円主な事業内容:金属商社
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
9位 日本ライフライン(東P・7575)全量売却
売却額(概算):9000万円主な事業内容:医療機器商社
PER:10.94倍
PBR:1.35倍
配当利回り:3.9%
10位 伊藤忠商事(東P・8001)
売却額(概算):7000万円主な事業内容:総合商社
PER:10.36倍
PBR:1.68倍
配当利回り:2.88%
「売却額(概算)」は2023年2月から2023年4月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.52%(前回から0.36ptアップ)、また、概算で7億円の売り越しでした。
大東建託(東P・1878)全量売却
2023年1月にFLPSX日本株保有額6位でしたが、2023年2月に圏外に消えていました。1ヶ月で一気に売却したようです。1月30日に3月期3Q決算発表があったので、それを材料とした売却なのかと思います。ただ、株価は2月上旬を底に現在まで上昇基調を描いていて、ファンドの売却は裏目に出てしまいましたね…。
サンドラッグ(東P・9989)全量売却
いよいよサンドラッグ(東P・9989)も全量売却ですか。
FLPSX日本株保有額順位の推移は2022年12月は5位でしたが、2023年1月9位、2月28位と順位を下げていき、ついに全量売却という流れでした。
リコーリース(東P・8566)
前回から保有額の半分以上を売却しました。このまま全量売却まで突き進むのかなぁ。個人的にFLPSXに興味を持ったきっかけは、リコーリース(東P・8566)の大株主欄に名前があったことだったので、全量売却となるとちょっと寂しい気持ちになりそうです。
トランコム(東P・9058)もそうですが、業績堅調、連続増配継続中の銘柄を売却ということで、もったないと感じてしまいます。どちらも堅いとは思いますが、伸びしろの部分で売られてしまったのかな。
全量売却
全量売却は以下の8銘柄です。
- 大東建託(東P・1878)
- サンドラッグ(東P・9989)
- イハラサイエンス(東S・5999)上場廃止
- 日本エス・エイチ・エル(東S・4327)上場廃止
- テクノアソシエ(東P・8249)上場廃止
- 日本ライフライン(東P・7575)
- WOWOW(東P・4839)
- ビジネス・ワンHD(福証・4827)
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