2022年11月から2023年1月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2022年10月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((1/31時点の持ち株数)-(10/31時点の持ち株数))*(1/31時点の株価)(10/31時点の持ち株数)=(10/31時点の保有評価額)×(10/31時点の円/ドル)/(10/31時点の株価)
(1/31時点の持ち株数)=(1/31時点の保有評価額)×(1/31時点の円/ドル)/(1/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て1/31の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
PERとPBR、配当利回りは2023年4月14日のものになります(予想値)買ってる上位10位
1位 ジーテクト(東P・5970)
購入額(概算):21億8000万円主な事業内容:自動車部品(骨格プレス)
PER:8.04倍
PBR:0.37倍
配当利回り:4.08%
2位 PALTAC(東P・8283)新規購入
購入額(概算):8億4000万円主な事業内容:日用品卸し
PER:16.5倍
PBR:1.26倍
配当利回り:1.63%
3位 JCU(東P・4975)
購入額(概算):8億1000万円主な事業内容:メッキ薬品
PER:13.38倍
PBR:2.23倍
配当利回り:2.01%
4位 プレサンスコーポレーション(東S・3254)
購入額(概算):7億3000万円主な事業内容:分譲マンション
PER:8.6倍
PBR:0.79倍
配当利回り:2.07%
5位 クイック(東P・4318)
購入額(概算):6億3000万円主な事業内容:医療機関向けシステム
PER:11.05倍
PBR:2.4倍
配当利回り:3.61%
6位 エスフーズ(東P・2292)
購入額(概算):6億1000万円主な事業内容:食品加工
PER:8.82倍
PBR:0.85倍
配当利回り:2.71%
7位 デクセリアルズ(東P・4980)新規購入
購入額(概算):4億1000万円主な事業内容:電子部品
PER:7.49倍
PBR:2.13倍
配当利回り:2.51%
8位 カメイ(東P・8037)
購入額(概算):3億5000万円主な事業内容:東北中心の石油・ガス卸
PER:5.0倍
PBR:0.37倍
配当利回り:2.48%
9位 アルプス技研(東P・4641)
購入額(概算):3億1000万円主な事業内容:技術者派遣
PER:14.68倍
PBR:3.2倍
配当利回り:3.81%
10位 フクダ電子(東S・6960)
購入額(概算):3億1000万円主な事業内容:医療機器製造
PER:8.77倍
PBR:0.79倍
配当利回り:3.45%
「購入額(概算)」は2022年11月から2023年1月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.16%(前回から0.98ptアップ)、また、概算で60億円の買い越しでした。
PALTAC(東P・8283)
昨年の4月に全量売却していましたが、再購入したようです。「新規購入」扱いにしています。業種は「日用品卸し」ですが、一部医薬品や化粧品なども扱っていて取引相手は主にドラッグストアになります。全然詳しくない業種なので個人的に手を出すことはないと思いますが、こういった普段注目されない裏方の業種が株価と企業価値の乖離が大きく、投資することで報われることが多そうだなと考えることがあります。ドラッグストア界隈の業容について俯瞰的に把握できていて、乖離があると判断できる場合にですが…。
同業にあらた(東P・2733)があります。FLPSXの2022年7月買った日本株の1位でした。現在のFLPSX保有規模はPALTAC(東P・8283)よりも大きく、指標的にもより割安に見えます。
親会社メディパルHD(東P・7459)によるTOB期待があるんだろうか。
ジーテクト(東P・5970)、カメイ(東P・8037)、フクダ電子(東S・6960)
何度見ても「指標的に安いなぁ」と思ってしまいます。投資方針がブレてしまうのが一番良くないと思っているので購入はしませんが。
新規購入
新規購入は5銘柄です。
- PALTAC(東P・8283)
- デクセリアルズ(東P・4980)
- 積水樹脂(東P・4212)
- 日本電計(東S・9908)
- パイロットコーポレーション(東P・7846)
売ってる上位10位
1位 サンドラッグ(東P・9989)
売却額(概算):33億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:17.23倍
PBR:1.85倍
配当利回り:2.76%
2位 パイオラックス(東P・5988)全量売却
売却額(概算):17億円主な事業内容:自動車向け精密ばねと工業用ファスナー
PER:19.57倍
PBR:0.62倍
配当利回り:5.12%
3位 東建コーポレーション(東P・1766)
売却額(概算):8億5000万円主な事業内容:賃貸住宅管理
PER:13.04倍
PBR:0.94倍
配当利回り:3.12%
4位 日本精機(東S・7287)
売却額(概算):1億5000万円主な事業内容:自動車部品(計器・センサー)
PER:102.17倍
PBR:0.25倍
配当利回り:4.72%
5位 トレジャー・ファクトリー(東P・3093)
売却額(概算):1億1000万円主な事業内容:中古小売り
PER:27.1倍
PBR:7.58倍
配当利回り:1.02%
6位 WOWOW(東P・4839)
売却額(概算):7000万円主な事業内容:放送
PER:23.5倍
PBR:0.54倍
配当利回り:3.98%
7位 セリア(東S・2782)全量売却
売却額(概算):7000万円主な事業内容:100円ショップ
PER:16.21倍
PBR:1.97倍
配当利回り:2.8%
8位 コネクシオ(東P・9422)全量売却(上場廃止)
売却額(概算):6000万円主な事業内容:携帯電話販売代理店
PER:-倍
PBR:-倍
配当利回り:-%
9位 ハイレックスコーポレーション(東S・7279)
売却額(概算):5000万円主な事業内容:自動車部品
PER:12.27倍
PBR:0.26倍
配当利回り:2.89%
10位 大和冷機工業(東P・6459)
売却額(概算):5000万円主な事業内容:業務用冷蔵庫
PER:14.75倍
PBR:1.14倍
配当利回り:2.15%
「売却額(概算)」は2022年11月から2023年1月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は9.16%(前回から0.98ptアップ)、また、概算で60億円の買い越しでした。
4位以降は急激に規模が小さく。ただ、上位陣はなかなかの規模です。
サンドラッグ(東P・9989)
結構な規模で売却していますが、元々の保有規模も大きいのでまだ多く残っています。FLPSX日本株保有額9位。
他のドラッグストア銘柄の売却は確認できておらず、買った方2位でドラッグストアに卸しているPALTAC(東P・8283)が登場しているぐらいなので、ドラッグストア周りに悲観しているということでもなさそうです。
全量売却
全量売却は以下の5銘柄です。
- パイオラックス(東P・5988)
- トレジャー・ファクトリー(東P・3093)
- セリア(東P・2782)
- コネクシオ(東P・9422)上場廃止
- 西川計測(東S・7500)
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