2021年07月 買った売った日本株(BBHフィデリティロープライスドストックF)

2021年11月9日

投資

t f B! P L

2021年5月から2021年7月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。



前回(2021年4月)の記事はこちら。

ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。

((7/30時点の持ち株数)-(4/30時点の持ち株数))*(7/30時点の株価)

(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
(7/30時点の持ち株数)=(7/30時点の保有評価額)×(7/30時点の円/ドル)/(7/30時点の株価)

フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て7/30の株価で計算しているため正確でなく予測値なので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。

PERとPBR、配当利回りは2021年11月9日のものになります(予想値)

買ってる上位10位

1位 ダイワボウホールディングス(東1・3107)新規購入

購入額(概算):14億3000万円
主な事業内容:商社(OA、繊維)
PER:9.3倍
PBR:1.36倍
配当利回り:3.32%

2位 全国保証(東1・7164)新規購入

購入額(概算):11億6000万円
主な事業内容:独立系信用保証
PER:13.04倍
PBR:2.19倍
配当利回り:2.47%

3位 MCJ(東2・6670)新規購入

購入額(概算):8億円
主な事業内容:マウスコンピューター
PER:9.06倍
PBR:1.9倍
配当利回り:3.11%

4位 クスリのアオキ(東1・3549)

購入額(概算):7億4000万円
主な事業内容:ドラッグストア
PER:21.11倍
PBR:3.1倍
配当利回り:0.34%

5位 ネクステージ(東1・3186)新規購入

購入額(概算):7億2000万円
主な事業内容:中古車販売
PER:18.38倍
PBR:4.67倍
配当利回り:0.32%

6位 オープンハウス(東1・3288)

購入額(概算):6億9000万円
主な事業内容:戸建て販売
PER:12.69倍
PBR:3.33倍
配当利回り:1.61%

7位 プレサンスコーポレーション(東1・3254)

購入額(概算):6億8000万円
主な事業内容:分譲マンション
PER:16.76倍
PBR:0.94倍
配当利回り:0.83%

8位 G-7ホールディングス(東1・7508)

購入額(概算):6億5000万円
主な事業内容:オートバックス、業務スーパーFC展開
PER:16.08倍
PBR:3.55倍
配当利回り:1.92%

9位 岩谷産業(東1・8088)新規購入

購入額(概算):6億3000万円
主な事業内容:ガス商社
PER:15.1倍
PBR:1.59倍
配当利回り:1.12%

10位 CDS(東1・2169)新規購入

購入額(概算):4億4000万円
主な事業内容:説明書、仕様書作成
PER:15.7倍
PBR:1.63倍
配当利回り:3.1%

「購入額(概算)」は2021年5月から2021年7月にかけてファンドが投入した概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.35%(前回から0.41ptアップ)でした。

ランクインした銘柄は新規購入が多いですが、前回新規購入だった銘柄も買い増しで多くランクインしています。昔から保有している銘柄でランクインしているのはクスリのアオキ(東1・3549)ぐらいかもしれません。

前回は新規購入が22銘柄と多かったですが、今回はさらに増えて新規購入は31銘柄です。

  • ダイワボウホールディングス(東1・3107)
  • 全国保証(東1・7164)
  • MCJ(東2・6670)
  • ネクステージ(東1・3186)
  • 岩谷産業(東1・8088)
  • CDS(東1・2169)
  • WDBホールディングス(東1・2475)
  • 日本システムウェア(東1・9739)
  • 東鉄工業(東1・1835)
  • 大東建託(東1・1878)
  • エレコム(東1・6750)
  • キッセイ薬品工業(東1・4547)
  • エフ・ジェー・ネクスト(東1・8935)
  • アルプス技研(東1・4641)
  • 東和薬品(東1・4553)
  • 夢真ビーネックスグループ(東1・2154)
  • ジャパンマテリアル(東1・6055)
  • 電算システムホールディングス(東1・4072)
  • 情報企画(東2・3712)
  • キャリアリンク(東1・6070)
  • オークファン(東マ・3674)
  • テクノメディカ(東1・6678)
  • パピレス(東J・3641)
  • アウトソーシング(東1・2427)
  • ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス(東1・3657)
  • レッグス(東1・4286)
  • フォーカスシステムズ(東1・4662)
  • JPホールディングス(東1・2749)
  • セブン銀行(東1・8410)
  • キャリアデザインセンター(東1・2410)
  • 大東港運(東J・9367)

前回に引き続き人材派遣とSI・ソフトウェア系がいくつか。その他は幅広く様々な業種を購入していますね。テクノメディカ(東1・6678)は前回全量売却してたのに…。

前回、個人的に面白そうと取り上げたJALUX(東1・2729)はTOBが決定し、いつもどおり購入しておらず、あの時買っておけばになっています。そんな今回の個人的に面白そうと思う銘柄は、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス(東1・3657)です。ソフトウェアのデバッグ、検証が主な業務で、競合はデジタルハーツHD(東1・3676)、SHIFT(東1・3697)などがありますが、各指標を比べてみると競合より割安な印象を受けます。また、ここ10年ぐらいは減配なしの増配傾向です。と言いつつ、今回も買わないんですけども。

売ってる上位10位

1位 ユー・エス・エス(東1・4732)全量売却

売却額(概算):34億円
主な事業内容:中古自動車オークション運営
PER:17.06倍
PBR:2.64倍
配当利回り:3.22%

2位 芝浦電気(東J・6957)

売却額(概算):5億円
主な事業内容:温度センサー
PER:20.8倍
PBR:2.16倍
配当利回り:1.41%

3位 大黒天物産(東1・2791)

売却額(概算):4億6000万円
主な事業内容:岡山発祥のディスカウントスーパー
PER:18.8倍
PBR:2.18倍
配当利回り:0.45%

4位 レスターホールディングス(東1・3156)

売却額(概算):3億9000万円
主な事業内容:電子部品商社(ソニー系)
PER:10.28倍
PBR:0.77倍
配当利回り:4.52%

5位 ハイデイ日高(東1・7611)

売却額(概算):3億7000万円
主な事業内容:外食(日高屋)
PER:63.16倍
PBR:3.02倍
配当利回り:2.17%

6位 物語コーポレーション(東1・3097)

売却額(概算):3億2000万円
主な事業内容:外食
PER:25.13倍
PBR:4.36倍
配当利回り:0.92%

7位 C&Fロジホールディングス(東1・9099)

売却額(概算):3億円
主な事業内容:運送
PER:11.59倍
PBR:0.98倍
配当利回り:1.32%

8位 トーカイ(東1・9729)

売却額(概算):3億円
主な事業内容:介護用品レンタル
PER:14.35倍
PBR:1.05倍
配当利回り:1.76%

9位 扶桑化学工業(東1・4368)

売却額(概算):2億9000万円
主な事業内容:化学(リンゴ酸)
PER:21.57倍
PBR:2.48倍
配当利回り:1.03%

10位 エレマテック(東1・2715)

売却額(概算):1億5000万円
主な事業内容:電子部品商社
PER:10.22倍
PBR:0.8倍
配当利回り:3.91%

「売却額(概算)」は2021年5月から2021年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。ファンド内の日本株投資割合は8.35%(前回から0.41ptアップ)でした。

前回のZホールディングス(東1・4689)に引き続き、保有株式数が下がり続けていたユー・エス・エス(東1・4732)も全量売却となりました。半導体不足による新車供給不足により中古車市場活況で9月末まで株価は上昇するのですが…。売り時失敗したかもしれませんね。全量売却は以下の2銘柄です。

  • ユー・エス・エス(東1・4732)
  • 荏原実業(東1・6328)

荏原実業(東1・6328)は、「あのポンプの国内トップシェアでごみ処理プラントもやってる会社を全量売却かぁ」と、気になっていた銘柄だったので、ちょっと自分の中でざわざわしたんですが、良く調べてみたらそっちは荏原製作所(東1・6361)のことでした。大概、「荏原」と略されます。なんて紛らわしい…。ソフトバンク(東1・9434)とソフトバンクグループ(東1・9984)ぐらい紛らわしいですが、こちらは資本関係がっちりなので分かります。一方、荏原実業(東1・6328)と荏原(東1・6361)は資本関係もなく業種もまあまあ近いという…。

良く間違われるのか、荏原実業(東1・)HPの「よくあるご質問」にも記載があります。

さて、ランキングに戻って眺めてみると、高配当であってもバリューではないと判断されると売却されるということがよく分かります。ユー・エス・エス(東1・4732)、レスターホールディングス(東1・3156)、エレマテック(東1・2715)など配当利回りが3%以上あろうが、売却されています。自分は売却しようと思っていても、配当利回りを確認して躊躇するということが頻繁にあるので見習いたいところですね。売却しようとすると、配当金が入金された時の幸福感を思い出してしまう…。

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