2020年5月から2020年7月にかけてBBHフィデリティロープライスドストックFで売買された日本株を調べてみたブヒー。
前回(2020年04月)の記事はこちら。
ファンドが投入した額が大きい、引き上げた額が大きい日本株をそれぞれ上位10銘柄まとめています。なるべく純粋にファンドの各銘柄に対する期待度の変化が見たかったので、下記の式のように為替や株価の変動の影響があまりでないような形で計算しています。
((7/31時点の持ち株数)-(4/30時点の持ち株数))*(7/31時点の株価)(4/30時点の持ち株数)=(4/30時点の保有評価額)×(4/30時点の円/ドル)/(4/30時点の株価)
(7/31時点の持ち株数)=(7/31時点の保有評価額)×(7/31時点の円/ドル)/(7/31時点の株価)
フィデリティの発表している保有評価額がいつ時点の為替レートと株価をもとに掲載されているか分からないところと、増減分の価格は全て7/31の株価で計算しているため正確ではないので、あくまで雰囲気の把握ぐらいで考えてもらえるといいと思います。
perとpbrは2020年12月11日のものです。買ってる上位10位
1位 アビスト(東1・6087)新規購入
購入額(概算):1億9000万円主な事業内容:自動車部品設計
PER:24.36倍
PBR:2.11倍
配当利回り:3.33%
2位 世紀東急工業(東1・1898)新規購入
購入額(概算):1億4000万円主な事業内容:道路舗装
PER:6.59倍
PBR:0.9倍
配当利回り:3.92%
3位 沖縄セルラー電話(東J・9436)新規購入
購入額(概算):1億2000万円PER:11.72倍
PBR:1.35倍
配当利回り:3.47%
4位 蝶理(東1・8014)
購入額(概算):8000万円主な事業内容:繊維商社
PER:17.89倍
PBR:0.69倍
配当利回り:1.75%
5位 名港海運(名2・9357)
購入額(概算):6000万円主な事業内容:運送(名古屋港拠点の港運)
PER:9.44倍
PBR:0.38倍
配当利回り:1.9%
6位 伊藤忠商事(東1・8001)
購入額(概算):5000万円主な事業内容:総合商社
PER:10.36倍
PBR:1.37倍
配当利回り:3.01%
7位 西川計測(東J・7500)新規購入
購入額(概算):2000万円主な事業内容:計測機器卸し
PER:13.76倍
PBR:1.33倍
配当利回り:2.18%
8位 ティーガイア(東1・3738)新規購入
購入額(概算):2000万円主な事業内容:携帯電話販売代理店
PER:8.11倍
PBR:1.71倍
配当利回り:4.13%
9位 荏原実業(東1・6328)新規購入
購入額(概算):1000万円主な事業内容:上下水処理施設など環境関連
PER:12.63倍
PBR:1.64倍
配当利回り:2.49%
10位 データ・アプリケーション(東J・3848)新規購入
購入額(概算):1000万円主な事業内容:EDIソフト、SI
PER:133.97倍
PBR:1.36倍
配当利回り:2.32%
今回は新規購入が12銘柄と多いです。こんなに新規購入が多いのは集計開始してから初めてかもしれません。ただ、新規購入と言っても荏原実業(東1・6328)以外はFDMLXの方で既に保有済みの銘柄なのであまり目新しさはなく、金額もさほど大きくありません。
- アビスト(東1・6087)※
- 世紀東急工業(東1・1898)※
- 沖縄セルラー(東J・9436)※
- 西川計測(東J・7500)※
- ティーガイア(東1・3738)※
- 荏原実業(東1・6328)
- データ・アプリケーション(東1・3848)※
- コネクシオ(東1・9422)※
- 山善(東1・8051)※
- 良品計画(東1・7453)※
- 科研製薬(東1・4521)※
- オープンハウス(東1・3288)※
新規購入が上位を占めていることからも分かるように、今回は買いよりも売りが優勢です。
今回はファンドの基本方針通りと言うか小型株で指数的にお買い得に見える銘柄が多いですね。また、配当利回りも高めです。
唯一の純粋な新規購入銘柄、荏原実業(東1・6328)ですが、環境分野と言うことで今後手堅そうなイメージです。コロナ禍のため病院用空気清浄機・陰圧装置受注が好調で株価は2倍まで上昇しており、今から購入するのは勇気が要るなぁ。
売ってる上位10位
1位 Zホールディングス(東1・4689)
売却額(概算):12億円主な事業内容:Yahoo!Japan、アスクル、ZOZO
PER:55.73倍
PBR:3.86倍
配当利回り:1.41%
2位 コスモス薬品(東1・3349)
売却額(概算):12億円主な事業内容:ドラッグストア
PER:31.08倍
PBR:4.69倍
配当利回り:0.32%
3位 クリエイトSDホールディングス(東1・3148)
売却額(概算):8億5000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:19.96倍
PBR:2.83倍
配当利回り:1.08%
4位 扶桑化学工業(東1・4368)
売却額(概算):4億9000万円主な事業内容:化学(リンゴ酸)
PER:22.67倍
PBR:2.16倍
配当利回り:1.21%
5位 ベルク(東1・9974)
売却額(概算):1億7000万円主な事業内容:埼玉県中心の食品スーパー
PER:14.21倍
PBR:1.8倍
配当利回り:1.25%
6位 大黒天物産(東1・2791)
売却額(概算):1億7000万円主な事業内容:岡山発祥のディスカウントスーパー
PER:18.48倍
PBR:2.3倍
配当利回り:0.45%
7位 ユー・エス・エス(東1・4732)
売却額(概算):1億6000万円主な事業内容:中古自動車オークション運営
PER:23.61倍
PBR:2.82倍
配当利回り:2.65%
8位 サンドラッグ(東1・9989)
売却額(概算):1億5000万円主な事業内容:ドラッグストア
PER:19.43倍
PBR:2.56倍
配当利回り:1.63%
9位 エスケー化研(東J・4628)
売却額(概算):1億4000万円主な事業内容:建築仕上げ
PER:16.9倍
PBR:0.89倍
配当利回り:0.9%
10位 ハイデイ日高(東1・7611)
売却額(概算):1億3000万円主な事業内容:外食(日高屋)
PER:-倍
PBR:2.77倍
配当利回り:2.07%
「売却額(概算)」は2020年5月から2020年7月にかけてファンドが引き上げた概算額になります。
Zホールディングス(東1・4689)は前回に引き続き売却されています。また、前回買ってる方の1・2・3位だったクリエイトSDホールディングス(東1・3148)、コスモス薬品(東1・3349)、サンドラッグ(東1・9989)は今回揃って売ってる方に登場です。売っているのに株価上昇で評価額は増えています。利益確定やリバランスの売りということでしょうか。Zホールディングス(東1・4689)やドラッグストア系もそうですが、保有額上位銘柄の売却が目立ちます。
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